人事になりたい、あなたへ

最近、人事部門の戦力強化というお題目で人事を採用する企業が増えてきた。

うちも例外ではない。

だからこそ、人事になりたいというあこがれだけでこの仕事を目指す人へ。

伝えておきたいことがある。

1.なぜ人事の中途採用者向け未経験OK求人が増えているのか?

リーマンショックあたりに人事部門は口減らしの憂き目に遭っている。

間接部門の人員を減らすことで決算の見た目をよくするためだ。

そんなわけで戦力強化とか前向きな理由で人事の募集を増やしているわけじゃない。

いらなかったけどなんかちょっと余裕が出てきたから採用してるだけだ。

内情は凄惨極まる。

給与計算が滞るくらい、ど素人の人事ばかり。

あなたは人事についてクソど素人の先輩に人事についてのいろはを教わることなく人事の仕事を進めていく自信はあるか?

人事は10年経験してやっとまともな戦力になる。俺もやっと10年目だからまあ一応戦力なのかな。

2.人事部員はまともな大学を出ていないと現場に馬鹿にされやすい。

俺はいちおう六大学の下の方を出てるからなんとか関西本社系企業で重用されているけど、東京本社系企業で人事をしているときは圧倒的に慶応と東大を出た先輩こそ人事という扱いだった。

俺が人事を発令される側になったって自分より頭の悪い人に自分の将来をどうこうされるのは嫌だ。

そういうわけでそこそこ学歴が必要だと思う。

3.人事部員に必要な資質は?

人事部員に必要な資質は「顔を使い分けられる奴」or「細かいことは気にせずに会社のために妥協せず社員や組合と徹底的にやり合える奴」だ。

つまり、心臓が強くないとキツイ。

涼しい顔して経営者が「こいつ全然あかんな。なんかプラン持って来い」と命令して来たら退職金上積みして辞めさせるか、それとも東北あたりに異動で飛ばすか。

こういうことをサラっと出来れば出世は確実。

大きな企業の会社の人事とは会社の犬に徹することである。

4.いかに従業員の話を聞けるか。

会社の言うことを最終的には無理矢理組合や社員に呑ませるのが仕事ではあるが、社員の話を聞くという仕事は重要である。

ギャーギャーわめく組合や社員の話だけは聞くことが必要になってくる。

そうしないと、不満が社内に鬱積する。

この人の話を聞く仕事が人事の仕事の大半を占める。

5.人事になりたいといってなるのはあまりよくない。

人事部はほとんどなりたいといってなるやつのいない仕事だ。

経営者が幹部にしたい、とか自分の右腕を作りたいと思って無理矢理指名して配属されることが多い。

それだけ人の人生を左右する仕事であるし、経営の事情を知っていないと捌けない仕事ばかりだ。

このプレッシャーに耐えられる人は生き残れる。

だるいと感じた人は他の部署へ行きたがる。

6.新卒人事なんて苦労するだけ。現場は踏んでおこう。

現場の仕事が分かっていないやつの話を聞くほど現場の社員も暇ではない。

せめて現場を1年でもいいから踏んでから行こう。

そうしないと現場の質感が分からないから、企画の制度が下がる。

ちなみに新卒人事は私の歩いてきた道なので、めちゃくちゃ苦労した。

10年耐えればまあそれなりにいなし方がわかるから仕事を前に進められるけど、それはたまたま私が現場と仲良く?してたからいけたわけで。

普通は新卒人事なんて相手にされない。

7.白黒はっきりさせるような考え方は失敗の元

よく正義感が強いという人がいる。

大いに結構だよ。

あなたが人事の社員でないなら。

労働基準法の関係で社員に訴えられたら、まず100%会社は負ける。

常に法律と労働慣習のグレーゾーンを走ってむりやり会社の経営の妨げになる社員は排除していく必要がある。

そういうわけで、いまから人事の仕事をしても相当きつい。

もしも人事になりたいという血迷った人がいたら、参考にして欲しい。

以上

 

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