【人事歴10年が語る】第二新卒の真のメリットとは?デメリットと共にあなたが転職すべき理由
「第二新卒のメリットとは何なのだろうか」
「第二新卒で転職するメリットは何なのだろうか」
と気になりませんか。
第二新卒で転職するにあたっては、企業側と応募者双方に大きなメリットがあります。
なぜなら、双方のメリットが大きいからこそ第二新卒市場が出来たためです。
応募者側は新卒入社した企業に早く見切りがつけられ、企業側は教育研修コストがなくなるというメリットがあります。
筆者はこれまで約10年間、人事を経験し、第二新卒のメリットを実感してきました。
この記事を読めば、第二新卒のメリットについて知り、転職活動に踏み切ることが可能です。
【結論】第二新卒の応募者側メリットは3つ
第二新卒の応募者側のメリットは以下の3つです。
・業界職種などを全てチェンジ可能
・新卒よりも就活しやすい
・大企業にリベンジ転職もできる
それぞれについて解説します。
業界職種などを全てチェンジ可能
第二新卒で応募側にとっての最大のメリットは業界職種などを全てチェンジできる点にあります。
なぜなら、第二新卒は将来性を買って採用されるためです。
例えばいま営業をしていても総務や経理、ITエンジニアなどの職種にチェンジ可能です。
反対に職歴が長くなるとそれまでの経歴を活かして転職活動をすることになるため一気に未経験者歓迎求人が減ります。
新卒よりも就活しやすい
第二新卒は実は新卒よりも就活しやすいというメリットがあります。
なぜなら、社会をすでに経験しているため会社を見る目が肥えているためです。
明らかにブラック企業だなと分かる求人は避ける事もできるでしょう。
大企業にリベンジ転職もできる
第二新卒は新卒で大手に入社出来なかった人材にもチャンスがあります。
なぜなら、第二新卒を採用している企業の中には大企業もあるためです。
大企業出身者を優先して採用する傾向にはありますが、積極的に仕事ができるガッツのある人材を求めている大企業も多いですよ。
詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
【第二新卒で大手入社は無理なのか?】採用担当者歴10年が伝えたい第二新卒で大手に行く方法。
第二新卒を採用する企業側のメリットは3つ
第二新卒を採用する企業側のメリットとして、以下の3つがあります。
・人材育成コストを安くできる
・意欲の高い人材を採用できる
・若者を新卒採用以外のタイミングで採用できる
それぞれについて解説します。
人材育成コストを安くできる
第二新卒を採用する企業側のメリットとして、人材育成コストを安くできるというメリットがあります。
なぜなら、第二新卒は新卒入社した企業においてすでに人材育成研修を受けているためです。
新卒入社した人材の、人材育成にかかるコストは1000万円以上にもなります。
企業は第二新卒を採用することでそのコストを安くできるのです。
意欲の高い人材を採用できる
第二新卒は仕事をしたい意欲が高い人材が多いです。
なぜなら、一度入社した企業で挫折した経験を持っているためです。
次は失敗しないようにしっかりと仕事をしたいという意欲を持っていることが採用しやすい理由です。
若者を新卒採用以外のタイミングで採用できる
日本企業は新卒一括採用に関しては協定などの縛りがあります。
参考:日経新聞 「就活ルール」維持、22年春入社も6月から 政府方針
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51573310Q9A031C1MM0000/
ですから、若者を新卒一括採用以外のタイミングでは日本の大企業は確保できません。
しかし、第二新卒に関しては就職協定の成約なしで若者を採用できます。
第二新卒は企業側が好きなタイミングで若者を採用できるメリットがあるんです。
【重要】若者不足日本における第二新卒市場
日本は少子高齢化社会に突入しております。
ですから、若者はいつでも不足しているのです。
例えば日経新聞では2022年問題という少子高齢化が本格化するタイミングも来ているという報道があります。
参考:日経新聞 新卒採用に「2022年問題」 若手つなぎ留めに企業躍起
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD072YQ0X00C22A1000000/
さて、第二新卒の採用の最大メリットがいつでも若手不足の企業が若手を確保できることということを説明しましたが、新型感染症問題があろうと新卒採用に敗れた企業が大企業を含めて採用に躍起になります。
当面、第二新卒での転職は先行き明るいといえるでしょう。
第二新卒採用における応募者側のデメリットは2つ
第二新卒採用における応募者側のデメリットは以下の2つです。
・前職より最初の数年待遇が落ちることがある
・仕事に関しては自分で追いつく努力が必要
それぞれについて解説します。
前職より最初の数年待遇が落ちることがある
第二新卒採用におけるデメリットとして、前職より最初の数年間待遇が落ちることがあります。
なぜなら、まだ入社して間もないことと、新卒から勤務していた人と比較して勤続年数分の昇給がないためです。
例えば新卒採用組が年間6万円、月5,000円ほど昇給していても第二新卒にはない可能性があります。
ただ企業によっては前職の勤続年数を案分して初任給に載せてくれるところもあります。
その場合は金銭的デメリットはなしです。
仕事に関しては自分で追いつく努力が必要
第二新卒で転職する場合、入社後は自分で周囲に追いつくように勉強する必要性があります。
なぜなら、新卒のように入社年次での仕事能力に目安がないためです。
1日でも早く戦力になる必要性があります。
第二新卒を採用する企業側のデメリットは2つ
第二新卒を採用する企業側のデメリットは以下の2つです。
・早期離職が心配
・能力面が不安
それぞれについて解説します。
早期離職が心配
第二新卒を採用する企業は早期離職が不安です。
なぜなら、第二新卒はまだ若いためです。
最悪、会社に合わなかったらまた辞められてしまいます。
そうなると採用担当者は叱責されます。
能力面が不安
第二新卒は面接段階での能力の完成度で採用はしません。
なぜなら、若い分だけ将来性を見いだせるためです。
ですから、能力面には不安が残ったまま常に採用をしています。
できれば、応募者が積極的に勉強しているところをアピールするなどして安心させてあげましょう。
第二新卒のメリット最大化のためには転職エージェント利用必須
第二新卒のメリットを最大化させるためには、実は転職エージェントの利用が必須です。
なぜなら、第二新卒特化型転職エージェントは最初っから企業側の不安を見抜いて対策を伝授するためです。
企業側の不安をなくして応募者の期待値を最大化するために転職エージェントを使いましょう。
詳細に関しては以下の記事をご参照ください。
【採用担当者歴10年が伝える】第二新卒向けのおすすめ転職エージェント
まとめ
今回は、第二新卒が転職するメリットについて解説しました。
特に本文中でも解説しましたが、企業側も応募者側もそれぞれにメリットがあることを覚えておいて欲しいです。
企業は若手が欲しい、応募者は新しいステージで活躍したいのです。
また、デメリットはどちらもお互い様な部分があります。
企業は早期離職懸念を持ち、応募者は嫌な会社だったら足切りしようと考えます。
自分にとって長く勤務できることが最も良いことです。
一人事マンとして、あなたの転職がうまくいくことを祈っております。
また、以下の記事をぜひ参考に読んでいって下さいね。
【人事歴約10年が解説】第二新卒がホワイト企業を見極めるための極意3つ
【人事歴10年が伝える】第二新卒の求人はブラックしかないのは嘘
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