【人事歴10年が伝える】人事に転職するには未経験では難しい?そんなことない理由を解説!

「人事に転職したいけれど、未経験で募集しているところなんてあるのかな」

「人事に未経験で転職するにはどうすればいいの」

と、気になりませんか。

結論から言えば、人事に未経験から転職するにはまずは営業職のエースになって転職活動をするようにしましょう。

なぜなら人事部に一番転職しやすいのは営業職から採用担当者というポジションだからです。

営業職は専門性があまり要らない上に、営業職などの対人コミュニケーションを余すところなく活かせるのです。

ただし、資質は必要ですし、それを面接の場で示す必要性はありますよ。この記事で解説していきますね。

筆者はこれまで約10年間、以下の規模で人事を経験してきました。

・上場企業人事(正社員1万人程度)

・大手企業人事(正社員3000人程度)

・中小企業人事(正社員300名程度)

・ベンチャー企業人事(正社員50名程度)

それぞれの規模を経験したことで、「未経験で人事に転職できる人」の資質を知りました。

この記事を読めば、未経験で人事に転職する方法を理解することができます。

未経験で人事に転職したいと考えている方はぜひ、最後まで読んでいってくださいね。

■人事への未経験転職は難しくない!採用担当者を狙え!

人事への未経験転職は難しくありません。

採用担当者ポジションの求人を狙えばいいだけだからです。

採用担当者のポジションであればそれほど専門性を問われません。

採用担当者のポジションには以下の特性があります。

・人事部の採用担当者は専門性なしでOK!営業職出身者有利

・【未経験から人事】営業のエース社員を採用担当者に配置するキャリアチェンジはよくある話

それぞれについて解説します。

●人事部の採用担当者は専門性なしでOK!営業職出身者有利

人事部の採用担当者は実は専門性なしでOKです。営業職出身者が有利です。

採用の仕事は良い人材を集めることであり、専門性ではなく戦略性や人間性が深く問われるためです。

期日までにどれだけの人材を何名集めるのかや、応募者のモチベーションを高めて内定に応じてもらうことなどが採用担当者の仕事です。

ただしいつまでも採用担当者をして干されるということは転職後に考えておくべきでしょう。

いつまでも採用担当者をさせてもらえません。採用の仕事はもしも不景気になれば一気に減るためです。

出来れば採用担当者をしながら労務や制度企画を勉強して専門性を磨くことをおすすめします。

【未経験から人事】営業のエース社員を採用担当者に配置するキャリアチェンジはよくある話

未経験から人事になる人で一番多いのは営業所で評判のいい若手です。

営業のエースは対人能力抜群と人事部は評価するためですね。

営業のエース社員を採用担当者に配置するのは本当によくある話なので、外部からの採用時も営業経験者が優遇されるのです。

「人事の採用以外の仕事内容ってどんな仕事なの」と気になりませんか。

次は、人事の仕事内容について解説します。

人事の仕事内容とは?採用・労務・教育・制度企画

「採用以外の人事の仕事についても知りたいのだけれど、どんな内容なの」と気になりませんか。

人事部には実は性格によって合う合わないがはっきりするような仕事内容がありますね。

人事部には主に4つの仕事内容があります。

・人事の仕事内容1:採用

・人事の仕事内容2:労務

・人事の仕事内容3:教育

・人事の仕事内容4:制度企画

それぞれについて解説します。

人事の仕事内容1:採用

人事部の代表的な仕事内容と内外に思われている仕事として、採用という仕事があります。

採用の仕事は転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・学校訪問・人脈などを活かして人材を採用してくることです。

もっともポピュラーな仕事内容であり、ほとんどの人がこの仕事からキャリアをスタートします。

最低限の勉強以外は専門性はあまり必要なく、とはいっても、面接で質問してはいけない内容を聞くと労基署などに指導されて逮捕されるといったこともあり得ます。

参考までに以下のニュースを読んでおいてください。

参考:大阪労働局 差別につながる恐れのある質問集

https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_shoukai/hourei_seido/kosei/futeki.html

上記のように聞いてはいけない質問ついては歴史的な沿革を勉強しておきましょう。

仕事以外の内容は聞かない方が無難でしょう。

●人事の仕事内容2:労務

労務管理の仕事は法律と会社の慣習を読み切って就業規則変更や給与計算を行う仕事です。

労務管理は法律の勉強を確実に深く勉強する必要性がありますし、習得までに2年くらいはかかります。

難しすぎて頭が痛くなるのでよほど自信のある人以外はおすすめできません。

場合によっては裁判の対応をしなければならないなど精神的にタフな仕事となります。

人事の仕事内容3:教育

教育の仕事は社員研修などを考えて実施する仕事です。

昨今ではパワハラ問題やセクハラ問題、マタハラなどの問題があるので職場でそうした労働トラブルを起こさないための啓蒙活動も行う必要性があります。

教育担当は年齢を重ねた人の方が向いているので20代30代の若手はあまり意識しないでもOKです。

人事の仕事内容4:制度企画

制度企画の仕事は最終的に人事部門で管理職やリーダーを目指すならば避けては通れない仕事です。

仕事難易度は一番高く、法律・判例・会社の慣習・経営者の考え方などを全て把握して会社に合った制度を企画することです。

基本的に制度企画には正解が一切ありません。

しかも失敗したら批判が集中し、成功しても「やって当たり前じゃん!出来て当たり前じゃん!」と思われているため褒められることもありません。

ただし、このポジションでうまく活躍できるといきなり短い期間で経営陣に入れる可能性もあるくらい重視される全社員から注目されるポジションです。

いつかはやってみましょう。

人事経験者は転職時に有利。労働法をベースにみな動く

人事経験者は転職時に有利となります。

労働基準法をベースに日本企業の人事部は動いているためです。

確かに企業ごとに人事の仕事は大きく異なるという考え方も否定しませんが、あまり大きく労基法や世間の流れから外れた企業で人事をすると訴訟まみれになったりと大変ストレスフルな状況に巻き込まれるのでおすすめしません。

法律を守っている企業を渡って行けばそんなに激しい変化は経験しないはずです。

「未経験から人事に転職できるのは分かったよ。じゃあ、どう話せば内定を取れるのかな」と気になりませんか。

次は、未経験から人事に転職できる志望動機について解説します。

未経験から人事に転職できる人に多い志望動機ベスト3発表

「未経験から人事に転職できる人ってどんな志望動機を語っているの」と気になりませんか。

実際に未経験者を人事部に迎えたことのある筆者が「これよかったな」と思えて内定を出した理由ベスト3を紹介します。

以下の志望動機です。

・ベスト1:営業のコミュ力を活かして採用担当者をしたい

・ベスト2:採用で会社を変えたい

・ベスト3:法律に詳しい、活かしたい

それぞれについて解説します。

●ベスト1:営業のコミュ力を活かして採用担当者をしたい

営業職としてのコミュニケーション能力を活かして採用担当者をしたいという志望動機がありました。以下原文です。

「私は前職では営業担当者として支店で1位の売り上げをたたき出したこともあります。支店に配属された新入社員への不満を営業所の方たちが毎年のように口をしている現状があり、もしも私が採用するとしたらもっと良い人材を採用できるのではないかと考えて人事の仕事をしてみたいと思うようになりました。人事の経験もないくせに生意気だと思われるかも知れませんが、営業職として様々な企業で人を見る経験をしてきて人を見る目を養ってきました。この経験を活かして人事の仕事をしたいと考えております。」

●ベスト2:採用で会社を変えたい

採用で会社を変えたいという志望動機がありました。

「私は前職では営業職を経験し、人事部の採用の仕事のお手伝いを経験しました。人事として本格的な採用はしたことはありませんが、自社にマッチした人材を採用することによって会社を改革したいと考えています。採用した人材が努力することによって企業の競争力を強化し、業績向上に貢献したいと考えています。」

●ベスト3:法律に詳しい、活かしたい

法律に詳しい、活かしたいということで未経験の法学部出身者を労務担当で迎えた以下の志望動機があります。

「私は大学時代にビジネスと法律について勉強してきました。昨今では企業のコンプライアンスが非常に重視されており私の知識を活かせると考えて人事労務管理の仕事に応募しました。前職では法務であり人事は未経験ですが訴訟を未然に防ぐなど様々な企業防衛手段を持っています。よろしくお願い申し上げます」

「人事に向いている人はどんな人なの」と気になりませんか。

次は、人事に向いている人について解説します。

人事に向いている人はどんな人

「人事に向いている人ってどんな性格の人なの」と気になりませんか。

少し腹黒いくらいでないと務まりません。ただし、顔はあくまでも人を蕩かすような笑顔をしていないとダメですね。

人事に向いている人は以下の人です。

・精神的にタフで鋼のメンタルの持ち主

・口の堅い人

・前向きすぎて困るくらいポジティブな人

それぞれについて解説します。

精神的にタフで鋼のメンタルの持ち主

人事に向いている人は精神的にタフで鋼のような鍛えられたメンタルの持ち主です。

人事の仕事には訴訟対応や労組対応などの激しい仕事があるためです。

裁判所にいきなり呼び出しを受けたり、社員が警察にお世話になるようなトラブルを起こしたら人事部で対応します。

また、労働組合の対応は経営者と労働者の間に挟まれるのでだいぶきついです。

精神的・肉体的にタフでないとそもそも人事部には選ばれません。

口の堅い人

人事部に向いている人は口の堅い人です。

企業の機密をすべて握ることになるためです。

会社の経営状況や社長・社員の給料やら人に話せないことばかり知ります。

絶対に人に話してはいけません。

前向きすぎて困るくらいポジティブな人

前向きすぎて困るくらいポジティブな人が人事に向いています。

基本的に人事の仕事は前向きにしないと出来ないためです。

社員が突然やめたり裁判起こされたり、それはもうネガティブなことだけはたくさん起こる部署です。

超前向きにやらないと務まらないでしょう。

【人事で大手に転職したい】大手企業の人事部はどこを見て採用されているのか?

人事で大手に転職したいという方もいるかも知れません。

大手企業の人事部ほど人柄で採用します。

筆者的には以下の要素が重要ですね。

・人の面倒見が良いこと

・精神的に成熟していること

・達観している人

・誠実で前向きであること

上記のような人でないとそもそも、人事なんて務まりません。

資格取得は無駄すぎワロエナイ。社労士なんて勉強している暇があるなら人間観察能力磨け

人事の仕事に未経験から転職するなら社労士必須、みたいな記事を鵜呑みにしていませんか?

人事を10年経験した筆者的にはそんな下らない勉強しているなら人を見る目を養えと思います。

勉強では人の心を読むことは不可能だからです。

いまの会社にいるうちに大勢の人とコミュニケーションを取り、人を動かす経験をしておきましょう。

人事の仕事とは人を動かす仕事です。

「人事マンになりたいけど、どうすればいいの」と思っていませんか。

次は、人事で転職する方法について解説します。

人事で転職するなら転職エージェント利用必須

人事で転職するなら転職エージェントの利用は必須です。

中小企業ですら人事部には転職エージェント使うためです。

人事を転職サイトで募集とかかなり不安視していいです。機密の多い仕事である人事職を全体にオープンしてしまうような会社ちょっと危ないでしょう。

また転職サイトはフィルター設定がないと転職活動がバレることもあります。

「じゃあ、どこの転職エージェントがいいの」と気になりませんか。

次は、人事未経験転職におすすめの転職エージェントについて解説します。

人事未経験転職におすすめの転職エージェントは3つ

「人事に未経験でなりたいけど、どこがいいんだろう」と悩む人は多いです。

人事的には答えは決まっています。

マイナビ系・人事特化系エージェントがおすすめです。

人事歴10年の筆者的には、以下の転職エージェントがおすすめです。

・マイナビエージェント

・MSJapan

・いい就職ドットコム

それぞれについて解説します。

●マイナビエージェント

マイナビエージェントは実は人事系求人に強いという特徴を持っています。

人事の仕事は経営管理部門という求人区分になっていますがマイナビエージェントでは約9.7%と高い比率が管理部門求人となっているためです。

管理部門の求人が全体の1割弱を占めているのはかなり良いですね。

人事転職はマイナビを活用しましょう。



MSJapan

管理部門転職ならMSJAPANが非常におすすめです。

MSJapanは人事などの管理部門求人に特化した転職エージェントとなっているためです。

管理部門求人はそもそも少なくて探しすのが超大変です。

最初から集まっているMSJapanで求人を探していきましょう。



いい就職ドットコム

いい就職ドットコムは20代に特化した転職エージェントです。

筆者のかつて在籍していた企業の人事課長はいい就職ドットコム経由で未経験から転職した方でした。

20代未経験で人事に転職したい方におすすめです。



まとめ

今回は、人事への未経験転職について解説しました。

特に本文中でも解説したまずは営業のエースから転職するという方法がおすすめです。

営業職の特性は採用担当者にうってつけなためです。

ぜひ、未経験から人事に転職してみましょう。

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