【採用担当者歴10年が伝える】第二新卒で良く聞かれる質問7選と答え方解説
「第二新卒の面接ではどんなことを聞かれるのだろうか。不安だ」
「第二新卒の面接での質問にはどのような意図があるのか知りたい」
と気になりませんか。
第二新卒の面接での質問は、新卒時とは異なり少なからず商取引の要素が絡んでくることを頭に入れておきましょう。
新卒の段階では若く労働資本の大きな学生を採用するため、商取引というよりも大きな視点で会社の将来への投資という意味で企業側は景気よく採用するためです。
一方、第二新卒はこれまでの経験を加味する分だけ投資というよりは現段階での査定という部分が大きくなります。
つまり、あなたが自分自身を高く売るためには何を伝えるべきかを把握する必要性があるということです。
筆者はこれまで約10年間、採用担当者を経験し、第二新卒の方の面接を500名以上経験してきました。
この記事を読めば、第二新卒の面接での質問について理解することができ、質問意図を理解し正しく面接官に言葉を返すことが可能です。
第二新卒での面接でどんな質問をされてしまうのか気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
【結論】第二新卒の面接における質問と質問意図7選
「面接での質問って中途採用者に関しては大きく変わらないのかな」と気になりませんか。
面接官は応募者の属性によって同じ質問をしていても意図が異なるため質問意図を理解しないまま面接に行くと落ちる可能性が高くなります。
具体的には以下の質問が頻出します。
・第二新卒の面接における質問1:転職を考えられた理由はなんですか。
・第二新卒の面接における質問2:志望動機を教えて下さい。
・第二新卒の面接における質問3:なぜ新卒でその会社を選ばれたのですか
・第二新卒の面接における質問4:趣味を教えて下さい
・第二新卒の面接における質問5:自主的にされている仕事への取り組みを教えてください
・第二新卒の面接における質問6:新聞は読まれていますか。最近気になったニュースを教えて下さい。
・第二新卒の面接における質問7:自己紹介してください。
それぞれについて解説します。
第二新卒の面接における質問1:転職を考えられた理由はなんですか。
転職を考えられた理由はなんですかという質問では、転職を考えた背景について深く知りたいという理由があります。
せっかく新卒で入社出来た企業を辞めたい、と思うからにはよほどの理由があるのだろうと採用担当者は考えるためです。
転職を考えられた理由については、出来る限り前向きな理由で答えるようにしましょう。
前職の批判をしてしまうと「ああ、この人、他責がちな考えの人だな」と思われて落とされます。
転職理由は前向きに自分に責任が100%あると言い切って答えましょう。
第二新卒の面接における質問2:志望動機を教えて下さい。
志望動機を教えて下さい、という質問は応募者の熱意を試しています。
なぜなら、第二新卒にとっては志望動機の完成度でほぼ採用が決まるといっても過言ではないためです。
例えどれだけ能力が高くても、熱意に勝るものはないと人事は考えています。
志望動機について気になる方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
【採用担当者歴10年が教える】第二新卒で最重要の志望動機答え方と事例厳選3選
第二新卒の面接における質問3:なぜ新卒でその会社を選ばれたのですか
第二新卒が面接でよく聞かれる質問として、なぜ新卒でその会社を選ばれたのですかという質問があります。
この質問には、裏に「せっかく新卒で入れた会社をなんで辞めるのか詳しく教えてよ」という意図が隠れています。
ですから、単純に「〇〇に興味が入って入社した」と答えるだけではなく「〇〇に興味があって入社したけれど、〇〇で辞めた」というところまでセットで答えてください。
第二新卒の面接における質問4:趣味を教えて下さい
趣味に関する質問では、本人にストレス解消の手段があるかどうかを確認したいという意図があります。
日本はストレス社会となっているため重要なことです。
どのようにストレス解消をしているかを答えましょう。
第二新卒の面接における質問5:自主的にされている仕事への取り組みを教えてください
自主的にされている仕事への取組みを教えて下さいという質問には、仕事能力をアップさせるための取組を伝える必要性があります。
なぜなら、第二新卒はこれから能力が伸びることに期待されているためです。
資格の勉強や、自主的に読書している本の内容でも何でもよいです。
自分なりに取り組んでいることを伝えましょう。
これも第二新卒採用は投資という側面があり、かけた採用経費以上にリターンのある人材かどうかを判断する基準となります。
第二新卒の面接における質問6:新聞は読まれていますか。最近気になったニュースを教えて下さい。
新聞を読んでいるかを問う質問であり、ちゃんとニュースをチェックしているかを確認しています。
なぜなら、新聞が会社内では最も有益な情報ソースであり、社会情勢の変化に合わせて仕事内容が変わることもあるためです。
日経新聞のデジタル版でも良いですし、最近のニュースで気になったことをビジネス的に解釈して伝えましょう。
第二新卒の面接における質問7:自己紹介してください。
自己紹介ではその人の人柄を知りたいという質問意図があります。
特に注意点として、自己PRをしないようにしてください。
自己紹介は1分程度で自分の性格などについて話せばOKです。自己PRはまた別の質問です。
また、自己PRは志望動機ほど重視されていません。
第二新卒の面接にふさわしい服装とはスーツ。減点されない点が強い。
第二新卒の面接にふさわしい服装は、企業によって異なります。
しかし、最も無難なのはスーツでしょう。仕事で普段着に使っているスーツで問題ありません。
また、IT業界などカジュアルな服装でOKな業界では特に気にしなくてよいです。
夏場などで暑すぎる場合はクールビズでも良いでしょう。
いずれにせよどうしても気になる場合はスーツを着ていけば減点はありません。
第二新卒の面接で通らない原因3つ
「なかなか第二新卒の面接通らないけど、どうすればいいの」と気になりませんか。
第二新卒の面接で通らない原因として、以下の3つがあります。
・面接官の質問意図を読めていない
・笑顔が出ていない
・何をしたいのかが伝えられていない
それぞれについて解説します。
面接官の質問意図を読めていない
第二新卒の面接で最も多いパターンですが面接官の質問意図が読めておらず落ちるパターンが多いです。
なぜなら、面接は言葉のキャッチボールであり、相手の構えたところにボールを投げなければ成立しないためです。
質問には絶対に意図があり、その意図を満たす言葉が返せなければ落ちます。
リモートだろうと対面だろうと基本的には一緒ですから、焦らず言葉を返しましょう。
笑顔が出ていない
面接のとき、笑顔を大切にしていますか。
笑顔が自然と出せるだけで、印象は一気に良くなります。
人間楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのです。
面接官とのコミュニケーションを取りやすくするためにも笑顔を大切にしてください。
何をしたいのかが伝えられていない
せっかく新卒入社した企業を捨てて、あなたは何をしたいのか面接官に伝えていますか。
入社後にやってみたいことをしびれるくらい丁寧に伝えてください。
それだけで内定確率は上がります。
自己分析はマストですよ。自己分析が甘ければ志望動機も甘くなります。ぜひ、以下の記事を参考にしてくださいね。
【採用担当者歴10年が教える】第二新卒で最重要の志望動機答え方と事例厳選3選
【第二新卒は質問力重要】面接では逆質問で差をつけろ
逆質問は実は異質な設問です。
なぜなら、これまで一方的に面接官に聞かれたことに答えるだけでしたが、反対に面接官を第二新卒が問い詰めるためです。
以下のように強烈な逆質問で一気に差をつけましょう。
・御社の強みは〇〇ですが、実際のところ他の製品に力を入れなければ競合に負けるのではないですか
・入社までに勉強しておくこととして、〇〇を自分で行っていますが、さらに必要なことはありますか。
・人材豊富な御社でなぜ、中途採用者を募集しているのですか
それぞれについて解説します。
御社の強みは〇〇ですが、実際のところ他の製品に力を入れなければ競合に負けるのではないですか
受ける会社の強みを弱みを正確に把握しなければ出てこない質問が「御社の強みは〇〇ですが、実際のところ他の製品に力を入れなければ競合に負けるのではないですか」です。
会社が特に大企業の場合に有効となります。
会社の強みで独占市場となっている一方、ぬるま湯で潰れていった会社が山ほどあります。
反対にこの質問に即座に答えられない企業に行く必要性がありません。
採用担当者のレベルが低すぎます。
入社までに勉強しておくこととして、〇〇を自分で行っていますが、さらに必要なことはありますか。
入社までの勉強していることで熱意をアピールしつつ、さらに必要なことを会社に求めます。
このアピール、第二新卒にはかなり有効です。
足りない部分を自分から補える人材を軽視する会社は少ないためです。
人材豊富な御社でなぜ、中途採用者を募集しているのですか
大企業を第二新卒で狙っている方はぜひ、この逆質問をしてみましょう。
社内に豊富な人材がいる大企業にも関わらずなぜ今回募集をかけたのかを聞けば、採用背景が分かりますし、優秀な人材だと判断される可能性があります。
転職エージェントなどが事前に教えてくれている場合はしなくても良い質問です。
第二新卒の面接対策は志望動機を徹底的に練りこむことが重要
第二新卒の面接対策は、志望動機を徹底的に練りこむことが重要です。
なぜなら、第二新卒に企業が求めていることは採用後にしっかりと目的をもって業績に貢献してくれることのためです。
志望動機が完成されていればなんのために転職するのかなども理解でき、面接官は安心して採用できます。
第二新卒に求められているマナーは最低限の名刺交換などのこと
第二新卒に求められているマナーとは、ずばり、最低限のことです。
なぜなら、最低限のマナーさえあれば企業側は育てられるためです。
最低限のマナーとして以下のことはできるようにしておきましょう。
・名刺交換
・電話応対
・メール受発信
上記のように一通り社内外の人とコミュニケーションを取れるようになっていればOKです。
第二新卒の面接内容と面接回数
第二新卒の面接内容としてはこれまで回答してきた通りです。
また、第二新卒の面接回数としては2回と考えておきましょう。
1回目:人事メンバーと面接
2回目:経営層(社長や常務など)と面接
新卒のときとは異なり早く終わります。
まとめ
今回は、第二新卒の面接における質問内容について解説しました。
特に注目して欲しい点として、第二新卒は新卒とは異なり商取引の側面があることを強く意識してください。
会社が採用経費以上に元を取れる人材かどうかが判断の分かれ目になります。
末筆ながら、皆様が面接に合格することをお祈りしております。
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