【人事歴10年が伝える】第二新卒で公務員になることは十分可能!年齢制限だけだからね!
「第二新卒で公務員になれるのかな。民間企業は自分に向いていない気がする」
「第二新卒でいまさら公務員なんて無理だよね。どうすれば受かるのだろうか」
と気になりませんか。
結論から言えば第二新卒の年齢は20代のため、公務員になることは可能です。
なぜなら、公務員試験にあるのは学歴別採用と、年齢制限だけとなっているためです。
ただし、しっかりと志望動機を答えられなければ筆記試験に通っても面接で落ちることが十分あり得ます。
筆者はこれまで約10年間、人事を経験し、公務員試験に合格したから辞めるという若者を30名以上見送ってきました。
また、筆者自身も警察官の試験や大卒の行政職試験に合格したものの、結局は民間の大手企業を選んだという経験を持っています。
第二新卒で公務員になりたいと考えている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
【結論】第二新卒は公務員になれる!
第二新卒は公務員試験を受けて公務員になることが可能です。
なぜなら、公務員試験にある受験資格は年齢が20代であることと、学歴が高卒以上または大卒以上という要件が設けられているだけのためです。
例えば、京都市などは以下のように年齢制限が主な受験資格制限になっています。
https://saiyou.city.kyoto.lg.jp/exam/exam-outline/
公務員試験に関しては実は民間企業よりも素直な採用方式になっています。
筆記試験の点数が取れていればあとは面接選考でしっかりと志望動機を伝えられれば合格することが大半です。
ある意味、民間企業以上にシビアな採用ですが、透明な採用基準ではあります。
筆者も第二新卒での転職活動時に公務員試験を大企業の選考と並行して受けていましたが、公務員試験の方が筆記でほぼ合否が決まる分だけ楽だなと思いましたね。
第二新卒は公務員試験で不利になる?答えはならない
第二新卒は公務員試験で不利になりません。
なぜなら、公務員試験では民間企業の脱サラ組から学生まで幅広い受験者層がおり、基本的に筆記試験の面接選考に通ればOKとなっているためです。
実際問題として筆者の友人にも公務員試験浪人をしたり民間からの脱サラ組で年齢ギリギリ28歳でも内定をとっています。
つまり、第二新卒は公務員試験で不利になることはないということです。
【要注意】公務員から民間企業は絶望的
もし、公務員試験に通って公務員として勤務できたら覚えておいて欲しいことがありますが辞めずに最後まで続けましょう。
公務員から民間企業は絶望的に内定が難しくなるためです。
筆者は民間企業で約10年間、採用担当者をしていますが公務員に良いイメージを持っている経営者は少ないです。
民間企業は公務員を養うためにたくさん納税していますし、生ぬるい環境で仕事をしてきた人材と評価するためなかなか内定が出ません。
公務員から民間企業に行きたいと思っても戻れないと考えて選考を受けましょう。
第二新卒が公務員になることで得られるメリット
第二新卒が公務員になることで得られるメリットは以下の3つです。
・社会的信用
・安定
・地元で仕事ができる(地方公務員限定)
それぞれについて解説します。
社会的信用
公務員になると社会的信用が高くなります。
なぜなら、公務員は絶対に解雇できないためです。
民間企業であれば依願退職に強制的になるような不祥事を起こしても停職処分など甘い処分となります。
絶対にクビにされないということで、住宅ローンなどもすぐ通ります。
安定
公務員の仕事は安定を得ることができます。
なぜなら、公務員は解雇できないだけではなく法律で給与などを強制的に減額することが難しいためです。
確かに人事院勧告などで給与を下げろと命令されることもありますが、完全に従う義務はなかったりします。
また給与がダウンしたと見せかけて違い名目で手当てが支給されて補填されるなどちゃっかり満額給与を手にしていますね。
地元で仕事ができる(地方公務員限定)
地方公務員限定ですが、地元で仕事ができるというメリットがあります。
なぜなら、教員や警察官、消防士などは県を超えた異動がないためです。
例外的に部長級(警察だと警視など)以上になると県外転勤なども可能性がありますが、出世しなければ滅多に異動もありません。
地元でのんびり仕事をしたい人に向いていますね。
第二新卒が公務員を目指すデメリット
第二新卒が公務員を目指すデメリットは、以下の通りです。
・民間には戻れない
・労働に関する団結権などはない
・ストレスは高い
それぞれについて解説します。
民間には戻れない
一度公務員になったら民間には戻れないと考えましょう。
なぜなら、公務員出身者は民間企業から評価が圧倒的に低くなるためです。
綺麗な資料作成ができることやプロジェクト推進など努力はされていると思いますが、公務員がやっている仕事は民間企業からかき集めた大切な血税で行われています。
自分が無理やり他人から奪われたお金で仕事している人を素直に評価できるでしょうか。
ちょっと考えれば分かる話ですが、公務員を辞めてしまうと厳しいため定年まで絶対にやめないという覚悟が必要です。
労働に関する団結権などはない
公務員には民間企業の労働者が持っているストライキ権を筆頭とする労働に関する権利がありません。
なぜなら、公務員は労働者といっても民間の血税で運営される組織であり、業務を著しく妨害する行為はできないためです。
基本的に仕事に拒否権などはないと考えておきましょう。
税金を国民から頂いて仕事をする以上、誠実にすべての要求に答える義務があります。
ストレスは高い
基本的に公務員の仕事はストレスが多いです。
なぜなら、モチベーションの低い従業員と共に仕事をする必要性があるためです。
公務員の仕事の真のストレスは実は同僚にあります。
どんなひどい仕事態度でも解雇できないため、やばいとしか表現できない同僚の仕事を代わりにする必要性が出ます。
公務員の種類を徹底解説
公務員の仕事は以下の分類されます。
・国家公務員
・地方公務員
・公安職
それぞれについて解説します。
国家公務員
国家公務員は簡単に言えば、全国転勤ありの公務員を指します。
基本的に事務職という区分で採用されます。
定期的な異動があり、どこか一か所に定住することは難しいです。
地方公務員
地方公務員は特定の都道府県内で異動する公務員のことを指します。
基本的に都道府県をまたぐ異動は出世しない限りはありません。
で、実は給与も国家公務員より高いことも特徴ですね。
公安職
公安職は警察官や消防士など治安を維持するための公務員を指します。
基本的に出世しない限りは異動はありません。
少し特殊な部分としては警察官には危険手当などがつくことです。
筆者は身内に警察官と消防士がいますが、消防士は激務で腰を痛めると大変です。トレーニングは定年まであります。
警察官に関しては私生活に大きな制限があり、世間からの批判も強いため、メンタルが強くないと続かないでしょう。
第二新卒が公務員に転職するために重要なのは志望動機
第二新卒が公務員に転職するためには、志望動機が重要です。
なぜなら、一度就職した仕事を捨てて転職するためです。
なぜ民間企業では仕事をすることが難しいのかを説明できるようにしましょう。
第二新卒の志望動機例
第二新卒の志望動機例として、民間企業ではできない部分にフォーカスすることが重要です。
民間企業で出来るような志望動機を伝えても「それは現職でも出来るのでは」と思われて落ちるパターンを筆者は結構経験しています。
例文として以下の例文をベースに考えてみてください。
”民間企業で営業職の仕事を経験しましたが、民間企業では売上以上のことを社会貢献するには限界があると感じました。公務員になれば社会全体に対して仕事を通してなくてはならない価値を提供することができると考えました。”
つまり、民間企業ではできないことを公務員になったらするよ、ということを伝えるようにしましょう。
公務員試験にはどのような試験があるの?基本は2STEP
公務員試験には以下のSTEPがあります。
・筆記試験
・面接試験
それぞれについて解説します。
STEP1:筆記試験
公務員試験では一部の自治体を除くと筆記試験があります。
公務員試験はほぼ筆記試験が通らないと合格できません。
ですから、筆記試験対策を予備校などに通ってすることが重要です。
STEP2:面接試験
民間同様公務員試験もいちおう面接試験があります。
ただ、筆記試験に合格しないとそもそもたどり着けません。
面接試験対策も予備校ではしてくれますので、予備校で練習していきましょう。
【人事コラム】第二新卒で大手企業を目指すか公務員になるのか
第二新卒は大手企業を狙うこともできれば、公務員を狙うこともできます。
判断基準は自分が将来どうなりたいかでしょう。
お金以外に価値があると考えるのならば、公務員で良いでしょう。
利益を上げる中で切磋琢磨したい場合は大手企業も良いですね。
第二新卒で大手を狙う方はぜひ下記の記事を参考にしてください。
【第二新卒で大手入社は無理なのか?】採用担当者歴10年が伝えたい第二新卒で大手に行く方法。
上記記事を読めばきっと答えが見つかります。
まとめ
第二新卒で公務員になる方法について、今回は解説しました。
年齢制限と学歴区分を満たせば受験資格があり、第二新卒は公務員になることが可能です。
第二新卒は自分自身の価値観を確認し、公務員になるか民間企業に行くかを考えましょう。
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