【人事歴10年が伝える】第二新卒の求人はブラックしかないのは嘘
「第二新卒の求人ってブラック企業しかないのかな」
「第二新卒向けの求人ってブラック企業しかないのは本当なの」
と気になりませんか。
結論から言えば、第二新卒を採用している企業はホワイト企業があります。
なぜなら、ソニーやトヨタ自動車、三菱などの大手企業が第二新卒採用に参加しているためです。
ブラック企業の定義にもよりますが、大企業は休日数が多く給料が高いということで労働条件面に関してはホワイト企業が多いですよね。
しかも、労働組合などが社員を守るために積極的に戦うため長時間残業なども防がれる傾向にあります。
筆者の経験談ですが、基本的にブラック企業は会社規模や求人要件から見抜くことができます。
筆者はこれまで約10年間、人事を経験し、ホワイト企業やブラック企業の人事と交流してきました。
この記事を読めば、第二新卒はブラック企業しかないのかについて理解することができます。
第二新卒はブラック企業しかないのかなと気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
【結論】第二新卒の求人がブラックしかないというのは嘘。ホワイト大手転職も可能。
第二新卒の求人がブラックしかないというのは基本的に嘘です。
なぜなら、第二新卒の求人には大手企業求人や中小企業でも残業なしというホワイト企業の求人が存在するためです。
また、第二新卒特化型の転職エージェントなどは、残業時間の短い企業の求人しか掲載しないというところもあり、ブラック企業ばかりの求人を紹介するわけではありません。
例えば第二新卒向けの転職エージェントで有名なウズキャリは、残業時間や離職率などを採用担当者に求人掲載依頼時に確認してきますよ。
それに、まっとうな企業であれば、若者を確保しなければいずれ企業が崩壊することを知っています。
ですから、過度にブラック企業を警戒するのではなく、積極的に情報収集しましょう。
また、大企業に第二新卒で行きたい方は下記記事を参考にしてください。
【第二新卒で大手入社は無理なのか?】採用担当者歴10年が伝えたい第二新卒で大手に行く方法。
次は第二新卒がブラック企業に引っかかる原因について解説します。
第二新卒がブラック企業に引っかかる原因は3つ
「ホワイト企業もあるはずなのに、なぜ第二新卒はブラック企業に引っかかるのだろうか」と気になりませんか。
人事を10年経験してきた筆者は以下の理由が真の理由だと感じています。
・転職を新卒面接のように考えている
・企業情報の少ないところを受けてしまう(中小企業は情報が少ない)
・転職エージェントを使わない
それぞれについて解説します。
転職を新卒面接のように考えている
第二新卒が転職でブラック企業に引っかかる原因は、新卒面接のように面接を捉えているためです。
なぜなら、ブラック企業は新卒並みに優しい言葉で応募者を採用しようと考えているためです。
社会人経験が少なくともあるのですから、あまり優しい態度の面接官を見たら逆に危険だと思ってください。
第二新卒は中途採用者ですから、厳しく経験などを問われるシーンがあって当たり前です。
中途採用者面接は商取引と同じです。
企業情報の少ないところを受けてしまう(中小企業は情報が少ない)
第二新卒者がブラック企業を避けられないのは、良く知られていない中小企業を受けるためです。
なぜなら、中小企業は情報が少なくホワイトかブラックか判別する以前の問題となっているためです。
少しでも企業情報を発信している企業の面接を受けるようにしましょう。
最大のリスクヘッジは大手企業などある程度の評判が出そろっているところを受けることです。
転職エージェントを使わない
第二新卒が転職で失敗する理由として、転職エージェントを使わないという理由があります。
なぜなら、第二新卒での面接を考えたとき、もはや転職エージェント活用は前提となっているためです。
例えば、味の素という有名企業がありますが、第二新卒採用に関しては人材紹介会社(転職エージェント)を経由して応募して欲しいと自社ホームページに記載しています。
参考:味の素 キャリア採用
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/career/
筆者は人事を10年ほどやっていますが、ぶっちゃけると、人事はいま人数も減らされて少ないですし、新卒採用以外は少しでも工数削減したいと考えて転職エージェントに依頼するのが当然となっています。
特に第二新卒は転職エージェントで情報を取らないということは最初から優良企業への転職の道を捨てているのと同じです。
転職エージェントを使いましょう。
【第二新卒向け】ブラック企業求人の特徴と見抜き方
「ブラック企業求人はどうやって見抜けばいいの」と気になりませんか。
ブラック企業求人の特徴として、以下の特徴があります。
・年俸制
・みなし残業
・給料が安い・賞与がない
それぞれについて解説します。
年俸制
年俸制の企業はブラック企業の可能性が高いです。
なぜなら、年俸制では残業代が出ないところが多いためです。
人件費のマックス金額を経営側が決められるため、企業経営で楽したい経営者が良く使います。
みなし残業
みなし残業とは、月30時間分など残業時間分を予め給与として支給する方法です。
最初から残業があることが前提であり、古臭い制度です。
問題も多く、ブラック企業によくある制度です。
給料が安い・賞与がない
ブラック企業は給料が安い上に賞与がないという最悪の条件があります。
日本企業は賞与で給与を最終調整するため、賞与がない上に給料が安いと生活できません。
必ず給与が高い会社に行きましょう。
第二新卒がブラック企業を避けてホワイト企業に行くためには完成された志望動機で勝負して!
第二新卒がブラック企業を避けてホワイト企業に行くためには、完成された志望動機で勝負してください。
なぜなら、志望動機さえしっかりしていればそうそう自分の意図から外れた企業に行くことはないためです。
必ず志望動機を完成させ、勝負しましょう。
以下の記事に志望動機の作り方を掲載しています。
【採用担当者歴10年が教える】第二新卒で最重要の志望動機答え方と事例厳選3選
第二新卒が選びがちなブラック業界は基本的には決まっている
実は第二新卒が選びがちなブラック業界は基本的に決まっています。
なぜなら、ブラック企業というものは実は特定の業界に偏在しており、どこに行けば何割の確率で退職するハメになるというのは決まっているためです。
例えば、以下のような業界です。
・飲食とホテル業界
・娯楽業界
・教育関連職
それぞれについて解説します。
飲食とホテル業界
厚生労働省によると、飲食とホテル業界は26.9%の離職率となっており、トップの座に君臨しています。
参考:厚生労働省発表 業種別離職率
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/gaikyou.pdf
基本的に飲食やホテル業界を選べば高い確率で離職することになります。
何よりも人が辞めていくことが常態化している企業ではまともな待遇を得られません。
避けましょう。
娯楽業界
厚生労働省によると娯楽業界の離職率は飲食・ホテル業界に次いで18.4%となっています。
参考:厚生労働省発表 業種別離職率
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/gaikyou.pdf
具体的にはパチンコ屋などが該当します。
基本的に誰かが楽しんでいるところでは自分が働かない方が良いでしょう。
サービスの消費者と提供者では苦労が全く異なります。
教育関連職
教育関連の仕事の離職率は非常に高く、15.6%となっています。
参考:厚生労働省 業種別離職率
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/gaikyou.pdf
現実問題として、教育関連の仕事は避けた方が良いでしょう。
筆者は教育関連の仕事についている身内が多いですが、基本的に残業地獄ですし、クレームも絶えずストレスが多いことを知っています。
知っていれば避ける業界ですね。
第二新卒がブラック企業を避ける方法3つ
ブラック企業を第二新卒が避ける方法として、以下の3つがあります。
・離職率の高い業界は避ける
・企業の口コミサイトを見る
・転職エージェント活用
それぞれについて解説します。
離職率の高い業界は避ける
第二新卒がブラック企業を避ける方法として、離職率の高い業界を避けるという方法があります。
離職率の高い業界は平穏な社会人生活を送れなくなるリスクが高すぎるためです。
この記事でも紹介したトップ3はとりあえず避けましょう。
企業の口コミサイトを見る
企業の口コミサイトを見てみましょう。
本当の情報かどうか判断するために重要なことは、同じような口コミが連続していないかどうかです。
なぜなら、同じような口コミが連続していれば、信ぴょう性が高いためです。
企業側も情報開示などは手間と費用がかかりすぎるため放置しており、対策されずに生の声がそのまま残っています。
かなり使えます。
転職エージェント活用
転職エージェントを活用してブラック企業を避ける方法があります。
なぜなら、転職エージェントは事前情報をたくさん入手できブラック回避をすることが可能なためです。
例えば、ウズキャリなどは離職率データや残業時間のデータを企業から入手しており、ブラック回避に役立ちますね。
転職エージェントを使う方がブラック回避はしやすいでしょう。
次は、ブラック企業を回避するために必須の転職エージェントについて解説します。
第二新卒におすすめの転職エージェント3選
「志望動機を作るのって結構難しいな」と感じませんでしたか。
実は、転職エージェントは志望動機作りをサポートしてくれます。しかも利用は無料です。
また、企業ごとの情報も精査して伝えてくれるので失敗する確率が下がります。
おすすめの転職エージェントは、以下の3つです。
・ウズキャリ
・【超おすすめ】いい就職ドットコム
・ハタラクティブ
それぞれについて解説します。
ウズキャリ
ウズキャリは第二新卒におすすめの転職エージェントです。
なぜなら、残業時間や離職率を正確に把握しているためです。
またカウンセリングも1時間以上かけて志望動機作成などを手伝ってくれます。
ブラック企業に絶対に行きたくないと考えている方ほど利用しましょう。
【超おすすめ】いい就職ドットコム
いい就職ドットコムはホワイト企業に行きたい方におすすめです。
なぜなら、就職後も面倒見が良いためです。
筆者はよくいい就職ドットコム経由で人材採用をしていました。
後のお付き合いなどもあるため、ブラック企業はあまり求人掲載しない傾向にあります。
ハタラクティブ
ハタラクティブはクリエイティブ系職種に転職したい方におすすめです。
なぜなら、IT系職種が豊富なためです。
もうIT業界に行きたいなど志望先が固まっている方はぜひ活用しましょう。
まとめ
今回は、第二新卒求人にはブラックしかないのかについて解説しました。
第二新卒にはホワイト企業求人も大企業求人もあります。
心配せず、どんどん応募しましょう。
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