【採用担当者歴10年が伝える】第二新卒で転職を成功させる極意!
「第二新卒で転職を成功させるにはどうすればよいのだろうか」
「第二新卒で良い会社への転職を成功させるにはどうすればいいの」
と気になっていませんか。
結論から言えば、第二新卒の転職を成功させるには仕事で必要な最低限のマナーを身に着ける必要性があります。
第二新卒を企業側が採用する理由は新卒や既卒に比べると教育コストが低いことと、教育期間が短いことだからです。
筆者はこれまで約10年間、民間企業で採用担当者を経験し、第二新卒者の方たちの転職成功事例を5例以上見てきています。
この記事を読めば第二新卒の転職を成功させることができます。
第二新卒の転職で成功したい、と考えている方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。
第二新卒者が転職を成功させるのに必要なのは最低限のビジネスマナー
第二新卒者が転職を成功させるのに必要なのは最低限のビジネスマナーです。
新卒よりも第二新卒者の方がすでに他の企業で研修を受けており教育コストが安いからこそ第二新卒者は採用需要があるためです。
筆者は正社員数1万名の大企業から正社員数100名未満の中小企業まで幅広く採用担当者を経験していますが、これは新型感染症でパニックになっている現在も変わっていません。
新型感染症パニックになっても第二新卒の採用スタンスが変化しないのは労働基準法は同じだから
日本には強烈な解雇規制と正社員保護の法律が労働基準法に制定されています。
労働基準法が変わらない限り、社員を採用する基準は変わらないため、自信を強く持って転職活動に挑むようにしましょう。
一度正社員を雇用したら社員が死亡するケース以外では解雇はでないくらい強い法律となっており、労働基準法が変わらない限り採用の常識も未来永劫変わることはないでしょう。
つまり、第二新卒の方は転職したいけど新型感染症騒ぎが収まってからにしようという考え方ではなくやりたい仕事があるならば一秒でも早く転職活動をする必要性があるということです。
第二新卒の定義は企業ごとに異なるが思ったよりも狭い。第二新卒扱いされている間に転職する必要性がある
第二新卒の扱いは企業ごとに異なりますが、おおむね新卒で就職した会社を3年以内に辞める予定の25歳未満の人材のことを指します。
詳細は下記に記載しておきます。
【採用担当者歴10年が解説】第二新卒とは?いつまでを第二新卒というの
採用担当者を10年経験した筆者的には25歳を過ぎれば一般枠での転職しか選択肢がなくなってくるため出来るだけ早くアクションを起こすことをおすすめします。
第二新卒需要を表す3つのデータ
第二新卒需要を表すデータとして以下の3つがあります。
・第二新卒需要を表すデータその1:新卒離職率は3割
・第二新卒需要を表すデータその2:企業側の採用意欲の高さ
・第二新卒需要を表すデータその3:日本の労働市場は若手ほど有利
それぞれについて解説します。
第二新卒需要を表すデータその1:新卒離職率は3割
厚生労働省によると新卒離職率はなんと32%となっています。
3人に1人が離職しているということですね。
参考:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します
当然、これだけ新卒が大量に辞めれば穴埋めに人材を採用する必要性があります。
第二新卒は他社で1回採用された実績もあり、ビジネスマナーも備わっているため採用しやすいということですね。
第二新卒需要を表すデータその2:企業側の採用意欲の高さ
第二新卒に関しては採用需要が非常に高いという報道が毎日新聞によって流されています。
参考:毎日新聞 毎日新聞2020年3月9日
https://mainichi.jp/articles/20200309/ddm/013/100/032000c
毎日新聞による報道でも採用熱の高さはうかがえますが採用担当者経験の長い筆者としても今後この傾向は続くと考えています。
理由として、いまや新卒を育成する手段がリモートワークなどで絶たれてしまっているいる状態ではなかなか新卒オンリーで採用していくのは厳しいためです。
少し社会人経験のある人材を雇用していきたいと考える企業が増えている傾向にあります。
第二新卒需要を表すデータその3:日本の労働市場は若手ほど有利
日本の転職市場は若いうちは非常に有利に出来ています。
年齢を重ねるほど賃金などをアップさせないと採用できなくなるためです。
1歳でも若いうちに転職した方が絶対に転職に有利になります。
第二新卒の転職成功率は50%以上はある
dodaによると第二新卒、つまり1回目の転職成功率は50%以上あると発表されています。
参考:doda 転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性
https://doda.jp/guide/ranking/070.html
採用担当者を10年ほど経験してきた筆者的も当てはまると実感の持てる数字です。
転職回数が増えるほど内定率が日本では落ちるためです。
まだまだ日本では1社で65歳まで勤めるべきという風潮が強いためです。
また、企業側としてもせっかく採用した人材が辞めると1,000万円近い損害となり、結果的には職をコロコロ変える人は採用しにくいという結論になります。
人事部内でも若手は転職に寛容ですが、最終的な採用の決裁権を握っている人事部長・人事課長あたりがまだまだ頭が固いので筆者も苦労しています。
第二新卒の転職成功例3選
採用担当者を約10年間経験してきた筆者的には転職成功事例として以下の事例があります。
・第二新卒の転職成功例1:中小企業から大企業へ転職成功
・第二新卒の転職成功例2:性格の細かさを評価されて営業から経理へ転職成功
・第二新卒の転職成功例3:業界3位の大企業から業界1位のトップ企業へ転職成功
それぞれについて解説します。
第二新卒の転職成功例1:中小企業から大企業へ転職成功
中小企業から大企業へ転職成功した事例がありました。
筆者がかつて勤めていた上場企業で第二新卒を募集していたところ、前職でバリバリの営業成績を出していた名古屋の方がいました。
第二新卒で転職したいという理由は大手企業でもっと力を発揮したいということでした。
意欲にあふれていたため、前向きに検討した結果内定となりました。
第二新卒の転職成功例2:性格の細かさを評価されて営業から経理へ転職成功
第二新卒らしい未経験転職の成功事例です。
前職は営業職でしたが、経理を志望されていました。
経理職は非常に狭き門でしたが、結果的には内定が出ました。
面接の際に手作りで営業成績データの分析をしたものを提出したり、経理に向いているというアピールをしっかりとされていました。
性格の細かさが感じられ「経理向きだしいいんじゃないのかな」と経理の常務が面接終了後に発言し内定となりました。
第二新卒の転職成功例3:業界3位の大企業から業界1位のトップ企業へ転職成功
業界3位の大企業から業界1位のトップ企業へ転職成功した方がいました。
筆者が採用したのではなく筆者が新卒時代に在籍していた業界3位の上場メーカーから第二新卒でトップ企業へ内定した方で、筆者の同期でした。
ただ、まねできない点が多く新卒でいきなり新車開発部門に抜擢されてなんと完成車を他の部署を巻き込んで新人ながらプロダクト完成まで持っていたものすごいやつでした。
第二新卒で転職するメリット3つ
第二新卒で転職するメリットとして、以下のメリットがあります。
・第二新卒で転職するメリット1:職種と業界ごとチェンジ可能
・第二新卒で転職するメリット2:学歴が関係なくなる=新卒時よりも従業員規模の大きい大企業に採用されやすくなる
・第二新卒で転職するメリット3:ある意味、やる気アピールだけで実力は問われない
それぞれについて解説します。
第二新卒で転職するメリット1:職種と業界ごとチェンジ可能
第二新卒で転職するメリットはなんと職種も業界も両方変えてしまえることです。
経験が3年以上になると経験職種を活かして業界を変えるか、業界経験を活かして未経験職種に挑戦するかという2つの選択肢になりがちです。
第二新卒であれば両方変えることができます。
第二新卒で転職するメリット2:学歴が関係なくなる=新卒時よりも従業員規模の大きい大企業に採用されやすくなる
筆者は採用担当者を10年ほど経験してきていますが、ぶっちゃけ新卒採用時は学歴を最優先項目にして採用していました。
結果的には在籍していた会社が全て成長傾向にあることを考えると採用手法としては成功だといえますね。
第二新卒ではビジネスマナーと意欲が重視されるため、学歴が関係なくなり、大企業に採用される確率が30%以上はアップしますね。
第二新卒で転職するメリット3:ある意味、やる気アピールだけで実力は問われない
第二新卒で転職するメリットとしてはある意味、やる気アピールだけで実力は問われないことです。
まだ職歴が3年未満の方に対して実力を問うても未完成なことが多いためです。
だからこそ意欲面重視の採用となり志望動機さえしっかり組み立てることができれば内定確率がアップしていきますね。
第二新卒で転職するデメリット3つ
第二新卒で転職するデメリットは以下の3つです。
・第二新卒で転職するデメリット1:辞め癖がつく
・第二新卒で転職するデメリット2:同期がいない
・第二新卒で転職するデメリット3:周囲の目が厳しい
それぞれについて解説します。
第二新卒で転職するデメリット1:辞め癖がつく
第二新卒で転職するデメリットは辞め癖がつくことです。
短期離職してもすぐに正社員として良い会社に転職できたという成功体験がより転職意欲を高めるためです。
第二新卒で転職したらせめて3年はいるようにしましょう。
第二新卒で転職するデメリット2:同期がいない
第二新卒で転職するとまず同期がいなくなります。
同期がいないと孤独感が強く、ストレスを抱えます。
ちょっとしたストレスを吐き出す同期会などもないため、ストレスを抱える方もたくさんいます。
第二新卒で転職するデメリット3:周囲の目が厳しい
企業によっては転職者に風当たりの強い会社もあります。
新卒ばかりが在籍している企業では中途採用者そのものが異端児扱いとなるためです。
例えば挨拶などをしっかりできないと「中途採用者は変わっているね」など嫌味を言われることもあり得ます。
ただ、社会人としての最低限のマナーがあれば乗り切れるレベルでしょう。
第二新卒での転職成功率をアップさせるためには第二新卒特化エージェントの利用は必須
第二新卒で転職成功率をアップさせるためには第二新卒特化型の転職エージェントの活用が必須となります。
むしろ転職エージェント選びが転職成功の可否を分けます。
企業側が第二新卒特化型転職エージェントを好んで使う理由としては、実は以下の理由があります。
・圧倒的な採用コストの安さ
・第二新卒者のフォロー込みだから楽
それぞれについて解説します。
圧倒的な採用コストの安さ
一般的な転職エージェントであるdodaやリクルートエージェントなどを使うと転職者の年収の35%を企業は転職エージェントに支払う必要性があります。
例えば年収500万円の人材を転職エージェント経由で採用するとなんと165万円+消費税がかかるということですね。
ところが、第二新卒特化型の転職エージェントは1人頭60万円から100万円以下で雇用できます。
第二新卒特化型転職エージェントのいい就職ドットコムの採用担当者向けページでは以下の一律75万円での紹介料にしているとアピールしています。
参考:いい就職ドットコム 採用経費の無駄遣いが我慢ならないみなさまへ
https://www.brushup-jp.com/lp/angry/
また、ハタラクティブもキャンペーンを行うなどして採用担当者に利用を促しています。
なんと3名で90万円という破格のキャンペーンもされていました。
参考:ハタラクティブ 正規雇用拡大キャンペーン
採用担当者は常に採用活動に関して「費用対効果を出せ!出来るだけ安く良い人材を確保しろ」と経営者にプレッシャーをかけられているので渡りに船といった状態でしたね。
つまり、第二新卒特化型転職エージェント以外から転職希望を出すと割高になってしまうので内定率が第二新卒に限っては落ちるということです。
第二新卒者のフォロー込みだから楽
第二新卒者特化型転職エージェントは第二新卒者のフォロー込みなので正直とても楽です。
本来は新入社員のフォローは人事部が責任をもって行うべきですが、なかなかそうもいきません。
時間がないのです、採用担当者は。
そのため、第二新卒者の状態などをフォローしてくれる第二新卒特化型転職エージェントは正直、人事としてありがたいなと思っています。
第二新卒が転職成功させるために活用必須の転職エージェントはこの3つ!
第二新卒が転職成功させるために活用必須の転職エージェントは以下の3つです。
・いい就職ドットコム
・ハタラクティブ
・ウズキャリ
それぞれについて解説します。
いい就職ドットコム
いい就職ドットコムは非常におすすめの転職エージェントです。
筆者が採用担当者として愛用させていただいており、かなり意欲のある転職エージェントであるだけではなく、内定を出させるために手書きの手紙を書いたりなど採用担当者の心を揺さぶる戦略を駆使して内定までたどり着かせる根性をもっているためです。
ここは本当におすすめです。
ハタラクティブ
ハタラクティブはIT系の求人も持っているなど非常に充実した転職エージェントです。
未経験者が応募することが前提の求人が多いため、経歴に自信がない方や未経験の仕事をしたい第二新卒におすすめです。
内定率も80%と高くおすすめです。
ウズキャリ
ウズキャリについては営業職で転職したい方は活用マストです。
内定率も83%と非常に高くなっており、理由として営業職の求人にめっちゃ強いためです。
全体的に明るい雰囲気の方が多く、フォローも丁寧なため営業マン志望の方はぜひ活用してみてくださいね。
まとめ
今回は、第二新卒が転職を成功させる極意について解説しました。
特に本文中でも触れた最低限のビジネスマナーを持っているところと就職への意欲をしっかりと採用担当者に伝えるようにしましょう。
皆様の転職成功を一人事として願っております。
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