【人事歴10年が語る】人事を辞めたい人のつらい仕事の乗り切り方

「人事を辞めたい。仕事がつまらない。人事の仕事がつらい」

「人事ってエリートコースっていうイメージがあったけどストレスが凄いから仕事がつらい。辞めたい」

と悩んでいませんか。

結論から言えば人事を辞めたいと考えているのは実は人間的にはかなり正常な部類の人です。

社員をリストラしたり経営者の意見を聞いて社員を追い込んだり、時には暴力団と対峙するハメになったりと基本的にはかなりしんどい部類の仕事に入るためです。

ただし、きつい仕事の見返りとして大企業では人事出身者が入れる役員枠が2人くらいはあります。

役員になれば年収1500万円から3000万円程度は給料がもらえるので非常に良いですね。

筆者はこれまで約10年間の間に大企業からベンチャー企業の人事を4社経験してきましたが、どの会社も人事は前向きな出世コースが用意されています。

筆者はdodaを使って転職しました。



管理部門求人が多いため、dodaはおすすめですよ。

筆者はこれまで約10年間、人事部員として仕事をしてきました。

この記事を読めば人事を辞めたいと考えている方がどのようにすれば仕事の辛さを解消できるかどうかについて理解することができます。

人事を辞めたいけれど、どうすれば良いかわからないと悩んでいる方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。

目次

【人事の仕事をつらい・辞めたいと思う原因】人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間7選

人事をしていると、必ず仕事でつらい瞬間や辞めたくなるような出来事に直面します。

なぜなら、人事の仕事は会社の最終決定を社員に伝えることであり、時には厳しい意見を伝えることがあるためです。

人事マンが仕事で直面する辛い瞬間として、以下の7つがあります。

・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間1:重い守秘義務
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間2:法令改正への対応
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間3:現場からの無理解
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間4:現場から敵視される
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間5:人によって違う対応が求められる
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間6:人事の仕事には正解がない
・人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間7:何か問題が起これば全て自分で処理する必要性があり、訴訟に発展することも多々ある

それぞれについて解説します。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間1:重い守秘義務

人事マンが仕事で直面する辛い瞬間として、重い守秘義務があります。

筆者は同期入社の社員が子会社に飛ばされることを2か月前から知っていましたが、ずっと話せず当日になって逆恨みされたことがあります。

また、解雇される予定の社員にも余計なことは話せないなど、守秘義務が非常に重いです。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間2:法令改正への対応

人事マンが仕事で直面する辛い瞬間として、法令改正への対応があります。

労働法関連はしょっちゅう労働基準監督署から改正通達が出るためです。

法律が分かっていない人は非常に辛い仕事となります。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間3:現場からの無理解

人事が仕事で直面する辛い瞬間として、現場からの無理解があります。

現場からすると机に座って遊んでいると本気で思われることがあるためです。

実際のところ、水面下で調整をしているため、現場に悟られないように仕事をしているだけですよね。

何もしないで遊んでいると本気で思われているのが辛いですね。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間4:現場から敵視される

現場にとって人事は敵です。

なぜなら、ほぼ現場の望まない経営命令を実行していくためです。

経営陣は現場より深く仕事について考えているため、必ず軋轢が起こります。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間5:人によって違う対応が求められる

人事マン特有の辛い瞬間ですが、人によって違う対応を求められます。

なぜなら、人によって特性が異なるためです。

同じ人事異動を伝えるとしても、相手の反応が読めない以上は伝え方などをシュミレーションしていく必要性があります。

気遣いで疲れてしまいますよね。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間6:人事の仕事には正解がない

基本的に人事の仕事には正解がなくて辛いですよね。

何が正解だったかは歴史を振り返っても分かりません。

ですから、悩まずに仕事をしていくしかないですが理不尽ですよね。

人事マンが仕事で直面するつらい辞めたい瞬間7:何か問題が起これば全て自分で処理する必要性があり、訴訟に発展することも多々ある

人事の仕事で辛いところは、何か問題が起これば全て自分で処理する責任がある点です。

人事の仕事は社員がいきなり訴訟を起こしたりと、予測不能なところもありストレスフルです。

問題全て自分の責任だと思える強い人が理想ですが、そんなに強くなれないですよね。

人事の仕事を辞めたい・つらい原因は業務内容に起因している

人事の仕事を辞めたい・つらいという原因は業務内容に起因しています。

人事の仕事は経営直轄部門であり、普段から社長などの役員と仕事をすることが多いため、プレッシャーも大きいですよね。

ぶっちゃけ、どうしろっていうんだよというような無理難題も毎日のように降ってきます。

筆者は経理や営業の補助を人手不足対応時にしていましたし、製造現場の応援なども経験していますが現場仕事では「お前、現場来たらめっちゃ目がイキイキしているな」と言われていました。

人事特有のストレス満載の職場環境から解放されているともはや精神的には無敵状態でした。

仕事内容がストレスフルかつ経営者に監視されている人事の仕事はストレス満載です。

【超重要】人事を辞めたいあなたには実は3つの選択肢がある。

人事を辞めたいあなたには実は3つの選択肢があります。

具体的には以下の3つの選択肢です。

・人事の仕事から異動する(営業や経理)

・【おすすめ】業種を変えて転職する

・自営業になる

それぞれについて解説します。

人事の仕事から異動する(営業や経理)

人事の仕事を辞めたい場合の対処法として、人事の仕事から他の職種に異動するという方法があります。

会社自体が好きなら残る選択肢もありなためです。

ただ、人事のあなたなら分かっているでしょうが、人事から他部署への異動はあまり認められません。

あなたは会社の秘密を知りすぎています。

【おすすめ】業種を変えて転職する

業種を変えて転職するという手段があります。

筆者は人事という仕事で合計3社程度で10年間人事を経験しています。

実は人事は経験者以外採用しないので転職しやすいためです。

人事担当者であれば他の転職希望者に比べると転職エージェントや転職サイトの強み弱みなどが把握しやすいのでその点でも有利になります。

自営業になる

筆者は最終的には自営業を選びました。

自分だけで仕事をして独立してみたいという思いが強かったためです。

人事で実力を磨いたら、採用のコンサルティングなどの仕事を請け負って安定収入を得つつ独立をすることも可能です。

仕事を辞めたい人事が持っている悩み5つ。人事特有の業務負荷というデメリット

筆者はこれまで約10年間、人事の仕事をしてきましたが、同僚の人事部員などが抱いている人事を辞めたいという悩みの原因は以下の4つでした。

・数字で示せる実績がない

・社員に恨まれて衝突が絶えない

・仕事が順調に進まない

・経営陣と現場サイドの軋轢に巻き込まれる

・リストラなどの重い仕事をこなしていく必要性がある

それぞれについて解説します。

数字で示せる実績がない

人事の仕事は目に見えないものがほとんどであり、数字で実績が示せません。

他の部署の社員から見てわかるのは毎月の給与計算が合っているか間違っているかどうかくらいのためです。

また、給与計算を筆頭にミスゼロなんて当たり前という仕事なので決して褒められることはない仕事です。

社員に恨まれて衝突が絶えない

人事の仕事は社員から恨みを買います。

仮に同じ会社の同期であったとしても心を許せる存在はいなくなるでしょう。

他の社員の生殺与奪を握っている部門のためです。

時には心を冷酷にして決断をしていく必要性もあり、いさかいの多い仕事です。

仕事が順調に進まない

人事の仕事が順調に進むことはまずありません。

人事の仕事はイレギュラーが常なためです。

筆者も以下のような事態に遭遇しています。

・社員が覚せい剤を使用していることが発覚

・会社のお金を横領した社員を出向させる

・解雇した社員が裁判を起こし、その対応で1年が潰れる

・吸収合併で新社長が来たが、リストラばかりしようとする

・社員が会社で性行為をしていてそれを部長が発見し激怒!修羅場が始まる。

などなど、ハッキリ言って定型業務はほぼありません。

几帳面な人ほどストレスで精神的に追い詰められるのでタフでないとやっていけません。

経営陣と現場サイドの軋轢に巻き込まれる

経営陣と現場サイトの軋轢に巻き込まれることもあり得ます。

現場は経営陣に対して良い想いを持っていないことが多いためです。

そしてその不満を最初にぶつける先が人事部です。

ときには労働組合などから暴言を受けるなどタフな交渉をする必要性もあります。

リストラなどの重い仕事をこなしていく必要性がある

人事はリストラなどの重い仕事をこなしていく必要性があります。

日本の法律では社員の解雇をすることは絶対に認められていませんし、もしも解雇した社員が裁判を起こせばほぼ100%人事側が敗北します。

無理やり自己都合退職に追い込んだり、僻地への異動・出向を命令するなど精神的にしんどい仕事をこなしていく必要性があります。

【人事あるある】人事をやっていると絶対に直面する悩み5選

人事をやっているとよくあるあるな事態に遭遇します。

それは人材が育たないことや、忙しすぎるなど自分ではどうしようもない環境側面のことも絡んできます。

具体的には、以下のような人事あるあるがあります。

・人事あるある1:人材が育たない

・人事あるある2:人事の仕事は忙しく、激務になりがち

・人事あるある3:人事は仕事自体が難しい

・人事あるある4:人事の仕事が楽だと思いこんでいる人たちからの容赦ない口撃

・人事あるある5:人事の仕事をしたいという人を見ると「やめとけ」と言いたくなる

それぞれについて解説します。

人事あるある1:人材が育たない

人事あるあるですが、人材が育たないという悩みがあります。

なぜなら、どんな大企業であっても優秀な人から退職し、不出来な社員ほど会社に居座るためです。

しかもその責任は全部人事部に来るため、正直やっていられないということもありますね。

ただ、人材を育てるのが人事の仕事ではあります。

人事あるある2:人事の仕事は忙しく、激務になりがち

人事の仕事は忙しく、激務になりがちです。

社員が警察に捕まったら警察署に行ったり、示談交渉なども弁護士と一緒にすることになるためです。

裁判なども対応も当たり前のようにすることになりますよね。

人事あるある3:人事は仕事自体が難しい

人事の仕事はとてつもなく難易度が高いことが特徴です。

なぜなら、正解がありませんし、どこまで仕事をするのが正しいのかなど何処にも書いていないためです。

しかも難しい仕事をこなしても出来て当然やって当たり前という扱いですよね。

人事あるある4:人事の仕事が楽だと思いこんでいる人たちからの容赦ない口撃

「机に座ってポチポチパソコン触ってるだけやろ!仕事しろや!」とよく製造現場なんかからクレームが来ますよね。

人事あるあるです。

いくら仕事をしても表に出せないため、基本的には仕事してるように周囲から見えません。

人事あるある5:人事の仕事をしたいという人を見ると「やめとけ」と言いたくなる

新卒の面接で「人事をやってみたい」という学生を見ると「こいつ終わってる。やめとけよな」と思ってしまいますよね。

人事なんて無理やり適性があると経営者が選んでなるもので、自分からなりたがる仕事ではないとあなたは知っているためです。

自分から人事をやりたいというやつにロクな人材はいません。

人事として転職3回して感じたメリット3つ

人事として転職3回をして感じたメリットは3つです。

・新卒から大企業で人事をしている=超絶優秀と評価されてすんなり内定が出る

・人事経験者しか人事部は採用しない

・労務管理であればストレスは薄い

それぞれについて解説します。

新卒から大企業で人事をしている=超絶優秀と評価されてすんなり内定が出る

筆者は新卒入社した企業が大企業だったこともあり、新卒で人事に配属されました。

そのため面接先でも「あんな大企業でいきなり新卒で人事だったんですか。いきなり人を評価する側に回るということはかなりの優秀さですね」とあっさり内定が出ました。

その後も何度か転職しましたが書類選考であまり落ちたこともありません。

人事経験者しか人事部は採用しない

暗黙のルールとして人事経験者しか人事部は採用しません。

そのため、人事の求人で業種だけ変える転職をすれば有利に転職できます。

企業規模を大きくしていけば給与も待遇も良くなりますよね。

労務管理であればストレスは薄い

給与計算などの労務管理であれば比較的ストレスは薄いです。

もしも人事の中でもトラブルシューティング対応などが辛い場合は少しだけ労務管理で給与計算などの簡単な仕事で英気を養うのもありですね。

人事を辞める前にあなたができる最後の抵抗は3つ

人事を辞める前にあなたができる最後の抵抗は3つあります。

・制度を変えてしまう

・会社に合わせて人格を変える

・社員の不満をスルーする鈍感力を身に着ける

それぞれについて解説します。

制度を変えてしまう

人事部という部署は強烈な権力を持っています。

会社の制度を変えたり、評価制度を見直したりといった方法が取れるためです。

辞める前に不満のある点を解決できるように奔走してみましょう。

会社に合わせて人格を変える

会社に合わせて仕事場では別人格を演じましょう。

冷たくなることが重要なためです。

人事として社員を採用するときは人の心を蕩かすような笑顔を持ち、リストラする社員を相手にするときは鬼のような冷たさで接します。

社員の不満をスルーする鈍感力を身に着ける

社員に批判されるのも人事の仕事の一つです。

社員の不満をスルーして言いたいなら勝手に言っておけや!と開き直り無視する姿勢を持ってみましょう。

社員の不満に耳を貸していたら身が持ちません。

人事の仕事が向いている人なんていない。あなたは人事っぽいのか。

人事の仕事が向いている人なんて、おそらくいないでしょう。

なぜなら、やるべきことが多岐にわたるため、業務適正の把握負荷なためです。

手探りで経験を積む仕事という性質上、適正なんて果たして誰にあるのか分かりません。

人事っぽい人という表現をする人もいますが、向いている人は笑顔の下で社員をどこに飛ばすか考えることが出来る腹黒い人かも知れませんが、あまり一般受けするような特性ではないでしょうね。

会社を辞めたい人事が選ぶべき転職エージェントベスト3

筆者はこれまで人事として3回転職していますが、以下の転職エージェントがおすすめです。

・doda

・MSJAPAN

・JACリクルートメント

それぞれについて解説します。

doda

管理部門転職ではdodaが間違いなく情報豊富です。

筆者もいま現在、求人紹介などを受けていますが大手上場企業の人事職の求人がたくさんあります。

また、キャリアチェンジなども柔軟に相談に乗ってくれます。



MSJAPAN

MSJAPANはマイナーエージェントではありますが、実は管理部門特化の転職エージェントとなっています。

人事の求人はまず探すのも一苦労なので業種だけ変えたいという方にはベストな転職エージェントです。



転職エージェントさんも非常に親身になって相談に乗ってくれます。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは実は非常におすすめの転職エージェントです。

管理部門系の求人が実は豊富であり、若手向けの求人が充実しているためです。

また、人事の経験を活かして他の職種に行きたいという相談もしっかり乗ってくれます。

筆者的には紳士的な転職エージェントさんなのでおすすめしておきたいですね。

JAC Recruitment

まとめ

今回は、人事を辞めたい方向けに対処法を伝授しました。

特に業種を変えて他の会社で人事をするという方法がおすすめです。

経験者だけしか採用されないという人事の閉鎖性を活かせばもっといまよりも良い企業で勤務することも可能です。

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