【人事歴10年が伝える】大卒と高卒の賃金格差。お金だけじゃない差とは?

「いまどき大学を出ていないと何もできないと親に言われたけど、高卒でも大卒でも大きな違いはなくない?」

「大卒と高卒ってどう違うの」

と気になりませんか。

結論から言えば、企業に就職して安定した生活を送りたいという考え方の方や難関資格を受験したい方、いずれは海外で就労ビザを取りたいという方は間違いなく大学を卒業しておいた方が良いです。

大企業は大卒にホワイトカラーという長く続けられる事務職を任せますし、難関資格はほとんど大卒しか取れません。

また、海外に就職する場合には大卒でないとそもそも就労ビザがおりないという国も多いです。

筆者はこれまで約10年間、民間企業で採用担当者を経験してきました。

この記事を読めば、大卒と高卒の賃金格差について理解することができ、自分自身にとってベストな道を選ぶことが可能です。

大学に行くか迷っている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。

【超重要】大卒と高卒の違いで一番大きいのは3つ

「大卒と高卒って給料が違うだけだよね」と思っていませんか。

実は違います。

大卒でないとそもそもスタートラインにすら立てない職種があります。

筆者は大企業で人事担当者をしていましたが、以下の大きな違いがあるんです。

・大卒は選べる職種が豊富&出世が確約されている

・海外就職や出向時には大卒でないと厳しい国もある

・難関資格は大卒でないといまは取得できなくなっている

それぞれについて解説します。

大卒は選べる職種が豊富&出世が確約されている

大卒は選べる職種が非常に豊富です。

高卒でメーカーに就職すると、ほぼ製造現場で朝から晩まできつい仕事をして出世も課長補佐クラスでストップします。

また、昇給など給料面でも大卒は毎年5,000円以上昇給する一方で、高卒は3,000円以下程度となることも多々あります。

何十年と積み重ねると大きな差となって生涯賃金には5000万円以上の差が付きますね。

海外就職や出向時には大卒でないと厳しい国もある

海外に就職したり、海外の子会社に出向していく場合にも大卒以外だとそもそも労働ビザがおりず仕事をさせてくれない国もあります。

大卒であれば高度技能を保有していると考えて労働ビザを海外は発行しますが、そうでない場合は現場のマックジョブ=単純労働をする人材だと考えられてしまい国内の働き手の仕事を奪う存在だと考えられてしまうためですね。

いざ海外で仕事をしたいと思っても「大学卒業してから来てくださいね」と言われて窓口で追い返されるということです。

難関資格は大卒でないといまは取得できなくなっている

難関資格は大卒でないといまは取得できなくなっています。

弁護士や医師などは大学院卒でないとダメですが、司法書士や社労士の難関資格は大卒オンリーですね。

資格で自営業したいという方は大卒の方が有利でしょう。

教員免許なんかも大卒以上しか取れませんよね。

「それって一企業の話だけなんじゃないの」と思ったかも知れませんね。

次は、実際にデータで大卒と高卒の比較をしてみましょう。

大卒と高卒の違い9つをデータで比較

「高卒と大卒の違いって何なの」と気になりませんか。

大卒と高卒のデータ上の違いでは以下の違いがあります。

・大卒は大企業に就職する一方で高卒は中小企業がメイン

・大卒は豊富な職種に挑戦できる一方で、高卒はブルーカラーが多い

・【大卒の方が仕事は楽】離職率は大卒3割で高卒5割

・書類選考通過率は大卒が上。ただし、職種によっては逆転する

・大卒は初任給が高く、高卒は初任給が低い

・昇給の差額が大きく、年齢が高くなるほど差は開いていく

・学費の差が大きい

・出世コースと言われる部署はほぼ大卒しかいない

・就職率はほぼ同じくらい

それぞれについて解説します。

大卒は大企業に就職する一方で高卒は中小企業がメイン

大卒は比較的大企業に就職する一方で、高卒はメインが中小企業となります。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)によると、従業員数300名以上の企業が大卒を90%以上採用しているのに対して高卒は60%程度しか採用していません。

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)新規学卒採用の現状と将来― 高卒採用は回復するか ―

https://www.jil.go.jp/institute/reports/2005/documents/028_1.pdf

筆者が人事を10年経験してきた中でもここには少しマジックがあります。

例えば三菱やトヨタといった大企業は高卒者の方を多く採用します。大規模製造業は現場の人員がたくさんいないと成り立たないためです。

また、入社難易度も大卒よりも高卒の方が圧倒的に低いので、一概に大卒が有利とは言い切れない部分があります。

大卒は豊富な職種に挑戦できる一方で、高卒はブルーカラーが多い

大卒は事務職として、営業職・人事職・経理職・企画など多岐にわたる仕事を経験できます。

一方で高卒は現場作業系の仕事が多くなります。

もしも事務仕事をしたいという方は大卒の方がいいでしょう。

【大卒の方が仕事は楽】離職率は大卒3割で高卒5割

大卒の方が仕事は楽です。

大卒の離職率は3年で3割なのに対して高卒は5割にも及びます。

参考:厚生労働省 3年以内離職率

https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000689565.pdf

基本的に離職率は753(シチゴサン)と呼ばれており、中卒が3年で7割・高卒が5割・大卒が3割辞めます。

これはずっと昔から変わりませんね。

現場仕事は肉体的につらい仕事が多いので、学歴がどうこういうよりも仕事の質が違うので忍耐力は学歴では変わりませんね。

書類選考通過率は大卒が上。ただし、職種によっては逆転する

書類選考通過率は大卒が上です。

大卒は高卒以上応募可能な求人も含めるとほぼすべての求人に応募できるからです。

ただし、高卒が欲しいと思って出している現場職系の仕事は大卒を敬遠することもあるのでケースバイケースですね。

大卒は初任給が高く、高卒は初任給が低い

大卒は初任給が高く、高卒は初任給が低いです。

厚生労働省の調査によると以下の差があります。

学歴 大卒 高卒
初任給 212,000円 167,400円

参考:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/01.html

大卒の方が高卒よりも44,600円平均すると低いですね。

人事を10年ほど経験していますが、まぁこんなもんかなと思います。

昇給の差額が大きく、年齢が高くなるほど差は開いていく

初任給だけではなく昇給の差は相当大きなものです。

筆者は従業員が数万名程度の三菱・トヨタ系に在籍していましたが以下の昇給率の違いがあります。

学歴 大卒以上 高卒
年次昇給額 5,500円 3,000円

高卒で勤続10年目の正社員が、大卒3年目の正社員よりも給料が低いという現象ですね。

学費の差が大きい

大卒が学費を私立ならおおむね400万円、私立なら200万円払うところ高卒者は学費が0円です。

学費の差が大きいですね。

大卒は1年分の年収くらいは学費に費やします。

出世コースと言われる部署はほぼ大卒しかいない

出世コースと言われている部署は基本的に大卒しかいません。

昨今は大企業に限らず中小企業もその傾向にあります。

サラリーマンとして出世を狙う方は間違いなく大卒を狙うべきですね。

就職率はほぼ同じくらい

大卒と高卒で就職率はそれほど変わりません。

大卒の人口が増えて高卒の人口が減っているので、実は高卒求人が減っても就職率に差はほぼありません。

ただ、先述してきた通り、職種などが変わってきます。

次は高卒のデメリットについて解説します。

高卒のデメリット3つ

高卒のデメリットとして、以下のデメリットがあります。

・給料が安い

・自由時間がないまま社会に出る

・単調な仕事が多い

それぞれについて解説します。

給料が安い

高卒のデメリットとして給料が大卒よりも安いというデメリットがあります。

特に学歴別賃金を採用している企業が多いのでどうしても安くなるためです。

なかなか大卒の給与を超えることができません。

自由時間がないまま社会に出る

自由時間がないまま社会に出ることになります。

そのため、あまり自分に合った仕事を探すような自分探しの期間がないのがデメリットですね。

大卒が遊んでいるときに自分は働いているという状況です。

単調な仕事が多い

高卒は単調な仕事が多くなる傾向にあります。

大卒の事務仕事に比べるとなかなか机に座って複雑な計算式を組んだりする仕事が回ってこないためです。

どうしても単調な仕事が多くなります。

「大卒のメリットはなんなの」と気になりませんか。

「高卒のメリットは何」と気になりませんか。

次は、高卒のメリットについて解説します。

高卒のメリット3つ

高卒のメリットは以下の3つです。

・大卒よりも大企業入社のハードルが低いことがある

・高校の先生に仕事場を紹介してもらえる

・社会に4年間早く出ることが可能

それぞれについて解説します。

大卒よりも大企業入社のハードルが低いことがある

大企業の傾向として、大卒の総合職採用はめちゃくちゃハードルが高いです。

まず東京六大学以上の大学を卒業して、面接や筆記試験も何百倍という倍率を突破しなければなりません。

高卒者は大卒ほどの選考ハードルがない分だけ就職しやすいです。

高校の先生に仕事場を紹介してもらえる

高校の先生に仕事場を紹介してもらえるというメリットが高卒にはあります。

自動車メーカーなどは特にそうですが、工業高校から先生の推薦状を受けて採用しているためです。

学校の信用で採用できるのは大きなメリットですね。

また、学校とのパイプを断ち切ることはできないのでほぼ採用されます。

社会に4年間早く社会に出ることが可能

大卒よりも高卒の方が4年間早く社会に出ることが可能です。

社会に早く出ることで様々なことを知れます。

自由時間が大卒よりも短いのが少し辛いところですね。

「大卒のデメリットは何」と気になりませんか。

次は、大卒のデメリットについて解説します。

大卒のデメリット

大卒のデメリットとして、実は以下のデメリットがあります。

・複雑な仕事が多い

・出世争いは部長職からが本番

・給料が高くなるとリストラされやすい

それぞれについて解説します。

複雑な仕事が多い

大卒は複雑な仕事を処理することを期待して採用されます。

単純な仕事をしていると、「高い賃金を払っているのにやる気がないのか」と詰められます。

総合職はプレッシャーが大きいですね。

出世争いは部長職からが本番

大卒で部長になっても「まぁ大卒だしここまではいけるよね」と人事部や経営者からは思われています。

もしも部長職以上の取締役になれなければ「あの人もここまでの人やね」と思われしまうプレッシャーがあります。

また役員になれなければ出向などの憂き目にも会います。

給料が高くなるとリストラされやすい

大卒は給料が高くなるとリストラされやすいというデメリットがあります。

人件費削減の世の中で役職にもついていない平社員で給料が高い人はリストラされていくのです。

大卒は出世し続けないといずれ仕事を失うということですね。

次は、大卒のメリットについて解説します。

大卒のメリット3選

大卒のメリットはずばり昇給のしやすさなど将来の進路です。

具体的には、以下のメリットがあります。

・昇給が高い

・出世の道が確保されている

・難しい仕事にチャレンジすることができる

それぞれについて解説します。

昇給が高い

本ブログでも先ほど解説しましたが昇給が大卒の方が高いです。

生涯賃金を読めるし、家族3人で食べていくくらいは大企業ならなんとかなるくらいの給料がもえらえます。

不景気な日本ではかなりのメリットですね。

出世の道が確保されている

大卒は総合職として採用する企業が多いので出世の道が確保されています。

大卒で新卒・中途採用問わずおおむね大企業では部長職まで大卒はいけるような評価体系になっています。

そのため、入社さえしちゃえばまだまだいけるでしょう。

最近は実力主義とか眠たいこと言ってますが日本の労基法的にはまぁ無理ですわ実力主義なんて。

難しい仕事にチャレンジすることができる

大卒は難しい仕事にチャレンジすることが可能です。

難しい仕事をこなしていくうちに役員などから覚えられて出世できます。

そもそも出世コースにいないと難しい仕事自体が降ってこないので、まぁ大卒の特権ですね。

まとめ

大卒も高卒もそれなりにメリットとデメリットがあります。

安定した道を歩みたい方はまだまだ大卒の方がいいですよ。

 

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