【人事歴10年が伝えたい】大企業を辞めると決めたらもったいないとなる前に考えるべき7つのこと

「大企業を辞めるともったいないと言われている。でも、どうしても会社を辞めたい」

「大企業を辞めたい。というかもう辞めると決めた。大企業に入ったら人生バラ色だと思っていたけど違ったな」

と大企業を辞めることをもったいないと悩んでいませんか。

大企業を辞める前に大企業のメリットとデメリットを確認してから辞めることをおすすめします。

ハッキリ言って大企業を辞めるのはもったいないどころか、3億円をドブに捨てる行為に等しいため周囲は猛反対や落胆の声を上げます。

筆者は新卒入社した大企業を辞めましたが、周囲からはもったいないコールが鳴りやみませんでした。

その後中小企業やベンチャー企業の人事を経験し、最終的にまた大企業の人事に戻ったものの、大企業でのやりがいを見いだせずに自営業をしています。

ただし、一方で結果的に自営業となり充実した日々を送っていても「いま思うと大企業って天国だったのかも知れないね」などと思ってしまう日もあります。

安穏とした環境で仕事をしていて手厚いボーナスがあったのはいま思えると恵まれていましたね。

この記事を読めば、大企業のメリットとデメリットを踏まえ、転職をすることができます。

大企業を辞めるかどうか迷っている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね!

目次

【大企業を辞める人は意外と多い】大企業を辞めたいと感じる5つの理由

せっかく大企業に入社したけれど、辞めたいように感じるようになった原因は人によって様々です。

人間関係や企業の体質そのものに嫌気がさした人もいれば、ぶっちゃけ入社したときから「なんだこのクソ企業は」と怒りを隠せなかった人もいるでしょう。

筆者は三菱グループとトヨタグループを辞めています(両方正社員1万人以上の大企業でしたが辞めました)。

大企業って辞めたいと感じるポイントが似ているんですよね。

「せっかく希望をもって入社したけれど、大企業を辞めたい」と思うようになっている方は以下の理由で悩んでいませんか。

・大企業を辞めたい理由1:【配属ガチャいきなり外した】やりたい仕事ができない
・大企業を辞めたい理由2:【上司がクソだった】社内の雰囲気が悪い
・大企業を辞めたい理由3:【徹底した上意下達】大企業で若手は駒
・大企業を辞めたい理由4:【非効率】無駄な会議や社内書類多すぎ
・大企業を辞めたい理由5:【あだ名は雑用係】スキルが身につかない

それぞれについて解説します。

大企業を辞めたい理由1:【配属ガチャいきなり外した】やりたい仕事ができない

大企業にはよくあるケースですが、配属先が希望通りでくなくやりたい仕事ができないということで大企業を辞めたいと思うことは多々あります。

実際に筆者は大企業で人事をしてきましたが、配属の不満を言う社員は1万人ちゅう1,000人、なんと1割以上が不満を持っていたことを知っているためです。

「それならちゃんと希望の部署に入れてくれよ」と思われるかもしれませんが、大企業では人事異動なんて簡単にはできません。

各部署ごとに人員計画を10年単位で組んでいるためです。

つまり、一度意にそぐわない部署に移動すると10年単位で我慢を強いられるということ。

たまりませんよね。

大企業を辞めたい理由2:【上司がクソだった】社内の雰囲気が悪い

上司がクソでなおかつ社内の雰囲気が悪いため大企業を辞めたいと思うことは、実は大企業あるあるです。

大企業は安定した収入基盤を持っているため、顧客第一主義ではなく上司第一主義で生きているバカ(社員)が多いためです。

お客様と向き合わない企業は社内の空気が淀みますし、活発な雰囲気になりません。

狭い狭い大企業という枠内で出世争いにきゅうきゅうとすることになります。

大企業を辞めたい理由3:【徹底した上意下達】大企業で若手は駒

徹底した上意下達が大企業では標準であり、大企業では若手は駒扱いのため辞めたいという方はとても多いです。

なぜなら、大企業は社員数が多く、上位下達でないと仕事が回っていかないためです。

仮に若手の発想やアイディアがあっても経営層や管理職層が決裁権を持っている以上冒険的な仕事はできません。

なかなか難しい問題ですが、大企業で若手の意見はまず通らず駒扱いされている感は否めません。

大企業を辞めたい理由4:【非効率】無駄な会議や社内書類多すぎ

大企業は社内書類と無駄な会議が大好きで、まるで市役所のようで非効率で辞めたいという方は多いです。

安定した基盤があるため、社内で無駄な仕事をして時間を潰したい人が多いのです。

明らかに時間の無駄だろうと思われるような社内稟議のハンコの数に辟易することが多いでしょう。

大企業を辞めたい理由5:【あだ名は雑用係】スキルが身につかない

大企業あるあるですが、入社年次の浅い若者はずっと雑用をさせられていることもありスキルが身につかず辞めたいということがよく起こります。

なぜなら、入社年次の浅い若手が企画などの業務に加わるのは難しいためです。

長年の功労者が会社を牛耳っており、新鮮な企画が通る可能性は低いです。

スキルが身につかないから大企業を辞めるという方は意外と多いのです。

次は、大企業をやめることがもったいないと言われている理由とメリットについて解説します。

大企業を辞めることはもったいないのか?後悔しないのか?メリット7つから検証

「大企業を辞めると何がもったいないの」と気になりませんか。

大企業を辞めるということは、金銭面などで大きな損をしてしまうために大企業を辞めるのはもったいないと言われます。

以下のようなメリットが大企業にはあるためです。

・大企業を辞めると失うメリット1:ボーナス
・大企業を辞めると失うメリット2:昇給
・大企業を辞めると失うメリット3:社会的信用度の高さ
・大企業を辞めると失うメリット4:給料が高い
・大企業を辞めると失うメリット5:同僚が優秀
・大企業を辞めると失うメリット6:高額な退職金
・大企業を辞めると失うメリット7:仕事規模(予算)が大きい

上記についてそれぞれ解説していきます。

大企業を辞めると失うメリット1:ボーナス

大企業を辞めると失うメリットとして、ボーナスがあります。

なぜなら、日本の中小企業ではボーナスが支給されない企業も多いためです。

筆者はベンチャー企業と中小企業の人事も経験していますが、ボーナスなしなんて当たり前です。

大企業と中小企業では年収110万円は変わってくると考えましょう。

大企業を辞めると失うメリット2:昇給

大企業を辞めると失うメリットとして、昇給があります。

大企業では毎年当たり前のように昇給しますが中小企業では昇給自体がないこともあるためです。

中小企業では定年まで安い給料で使われて、社長にいいように使われて搾取されて人生を終えることもあり得ます。

大企業を辞めると失うメリット3:社会的信用度の高さ

大企業を辞めると失うメリットとして、社会的信用度の高さがあります。

大企業の社会的信用度は高いため、住宅ローンなどは簡単に通ります。

一方で中小企業勤務では賃貸の審査に落ちることもあり得ますね。

大企業を辞めると失うメリット4:給料が高い

大企業を辞めると失うメリットとして、給料が高いというメリットがあります。

大企業の給与水準の足元にも及ばない中小企業が大半のためです。

どうしてもやってみたい仕事がない場合、大企業にそのままいた方がよいでしょう。

大企業を辞めると失うメリット5:同僚が優秀

大企業を辞めると失うものは優秀な同僚です。

なぜなら、大企業の社員の質は高いためです。

大企業は大卒採用が基本であるのに対して、まだまだ中小企業では高卒や中卒など能力的に微妙な人が多いです。

話が合わなすぎたり、同僚のレベルの低さに失望する人もいます。

大企業を辞めたある友人は「転職すればするほど周囲に馬鹿が増える!」と嘆いていましたね。

大企業を辞めると失うメリット6:退職金が高い

大企業を辞めると高い退職金を失うことになります。

なぜなら、大企業では退職金があることが当たり前ですが、中小企業ではそもそも退職金がないことも多いためです。

実際に厚生労働省によると大企業は退職金が2655万円あるのに対して中小企業では1,900万円に満たないことも多いという統計がでています。

参考:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/08/3d.html

退職金だけで700万円近い差が中小企業と大企業では出てしまうということです。

大企業を辞めると失うメリット7:仕事規模(予算)が大きい

大企業を辞めると失うメリットとして、仕事規模(予算)が大きい仕事をできるというメリットを失います。

大企業では大きな規模の仕事を大きな予算で組めるためです。

人材交流や仕事の進め方などで非常に良い経験ができます。

しかし、中小企業では予算が小さく仕事の進め方も下請け的な仕事が中心となりスキルも身につきません。

次は、大企業を辞めるとあなたに襲い掛かる周囲の評価ダウンというデメリットについて解説します。

【大企業を辞める勇気を持て】大企業を辞めるあなたに襲い掛かる周囲からの激辛評価【真のデメリット】

大企業を辞めるデメリットは、実は大企業を辞めるあなたに対する周囲からの激辛評価となること請け合いです。

なぜなら、最も最初に大企業を辞めた事実に反応してくるのは親戚などの家族のためです。

親戚にいろいろ言われるため大企業を辞めるには勇気がいることになります。

以下のような非難が家族から飛んでくることになるでしょう。

・大企業を辞めるデメリット1:家族や親せきから失望される
・大企業を辞めるデメリット2:給料が安くなる
・大企業を辞めるデメリット3:同僚の質が下がった
・大企業を辞めるデメリット4:住宅ローンに通りにくくなった

それぞれについて解説します。

大企業を辞めるデメリット1:家族や親せきから失望される

大企業を辞めるデメリットとして、家族や親せきから失望されるというものがあります。

なぜなら、家族や親せきは安心したいためです。

子供が大企業に勤務していればそれほど将来の心配をしなくて済むため、辞めると将来を心配してかなりきつい言葉を言われることもあります。

大企業を辞めるデメリット2:給料が安くなる

大企業を辞めると給料が安くなるというデメリットがあります。

なぜなら、大企業は世間相場より高い給与を支払っているためです。

中小企業に就職した瞬間に110万円近く安くなることもザラです。

大企業を辞めるデメリット3:同僚の質が下がった

大企業を辞めるデメリットとして、同僚の質が下がったというものがあります。

なぜなら、大企業ほど優秀な人材を集める馬力が大半の中小企業にはないためです。

日本では優秀な人材ほど給与が高く安定した大企業に就職する構造となっているため、同僚の質は下がります。

大企業を辞めるデメリット4:住宅ローンに通りにくくなった

大企業を辞めると急に住宅ローンが通りにくくなったと感じます。

ローンだけではなく他の各種金融関係からも厳しくみられるようになります。

大企業の一員ということで評価されていた評価がなくなるためです。

大企業辞めるともったいないと思っている様々なメリット、本当に必要か考えてみて

大企業を辞めるともったいないと思っている人は本当に大企業勤務で得られるメリットが大きいかどうか感が手見てください。

筆者は実は大企業を辞めていまは起業しています。

小規模な採用代行をしたり、セミナーでお話したり、記事を書いたりと忙しい日々を送っています。

改めて考えると、大企業に在籍しているときにしがみついていた様々なメリットってそこまで大きくなかったかも知れないって思います。

ステータスよりもやりがいを重視する人は転職など変化を求める方が楽になるかも知れません。

大企業を辞めても大丈夫な人5タイプ

大企業を辞めても大丈夫な人も存在します。

具体的には、以下の5つです。

・20代、30代で若い人

・大企業を辞める不安よりも現状不満が大きい人

・40代でもコアスキルのある人

・大企業にしがみつくことを良しとしない人

・大企業を辞める人が多いことを確信している人

それぞれについて解説します。

20代、30代で若い人

20代、30代で若い人は大企業を辞めても大丈夫です。

なぜなら、仮に転職先で失敗してもまた大企業へ再転職できる確立が高いためです。

若いうちはリスクをとっても取り返せます。

大企業を辞める不安よりも現状不満が大きい人

大企業を辞める不安よりも現状不満が大きい人は辞めても大丈夫でしょう。

なぜなら、不満が募ればいずれ辞めることになるためです。

いまのうちに活動して心から納得した方がいいでしょう。

40代でもコアスキルのある人

40代でも技術職や経理などコアスキルがある人は大丈夫でしょう。

なぜなら、コアスキルのある人材は貴重なためです。

特定の職種で何十年も経験を積んでいる人材はそれだけで貴重です。

大企業にしがみつくことを良しとしない人

大企業にしがみつくことも一つの人生ですが、しがみつきたくない人は行動しましょう。

なぜなら、大企業にしがみつくほど転職しにくくなるためです。

できる限り早く行動しましょう。

大企業を辞める人が多いことを確信している人

これからの時代は人材の流動化が当たり前になります。

なぜなら、企業が社員を定年まで守ってあげられないためです。

優秀な人材が辞めていき、新しい時代が来ることをすでに理解できている人は大丈夫でしょう。

次は、大企業を辞めるには自己分析が重要な理由について解説します。

大企業を辞めるなら、自己分析は徹底しておこう

大企業を辞めるなら、自己分析は徹底しておきましょう。

よくあるパターンとして一度中小企業に行って後悔して大企業にまた転職するパターンがあるためです。

それなら最初から大企業にいたままのほうが昇給などでも有利となります。

どんな職場がいいのかは徹底的に考えましょう。

次は、大企業を辞めるべき時と条件について解説します。

【人事歴10年が伝えたい】大企業を辞めるべきときの条件

「どんなときに大企業を辞めるといいのだろうか」と気になりませんか。

大企業を辞める時の条件として、現在の企業ではどうしても実現できないことをしたいときは辞めると良いです。

人事を約10年間経験した筆者的には、以下のことが重要であると考えています。

・やりたい仕事が見つかった

・どうしても入社したい企業が見つかった

・いまの企業に居るとうつ病になりそう

それぞれについて解説します。

やりたい仕事が見つかった

やりたい仕事が見つかった方は、ぜひ大企業を辞めましょう。

なぜなら、大企業でやりたい仕事を出来るようになるまでおおよそ10年近い時間がかかるためです。

大企業は10年単位で人員を回す計画を立てており、なかなか崩れません。

やりたい仕事がある方はすぐに転職するようにしましょう。

どうしても入社したい企業が見つかった

どうしても入社したい企業が見つかった時は、迷わず転職活動を開始しましょう。

なぜなら、どうしても入社したい会社で仕事が出来なければモチベーションを維持できないためです。

我慢するよりも転職活動をしましょう。

ただし、志望企業に必ず採用されるとは限らないため、在職中から転職エージェントに依頼するなどして次を決めてから辞めるようにしましょう。

いまの企業に居るとうつ病になりそう

いまの企業に居るとうつ病になりそうなケースは間違いなく転職すべきです。

一度うつ病になると1年以上回復までに時間がかかることも多いためです。

転職を早めにするようにしましょう。

「どうすれば良い転職を実現できるの」と気になりませんか。

次は、転職エージェントを活用した転職活動について解説します。

転職エージェントに相談し、次を見つけてから辞めよう

大企業を辞めると決めたら、転職エージェントに相談して次を見つけてから辞めましょう。

なぜなら、次を決めてから辞めないと焦りから良くない企業に就職する可能性が高いためです。

また、転職エージェントは書類提出代行など転職活動に関わるあらゆる作業を代行してくれます。

転職エージェントを活用し、次を見つけてから安心して大企業を辞めるようにしましょう。

おすすめの転職エージェントは以下の3つです。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは高収入な求人が多いおすすめの転職エージェントです。

外資系企業や日経グローバル企業に非常に強く、年収500万円以上の求人が多くあります。

スタッフの腰が低く紳士的で、転職がはじめての方にもおすすめです。

JAC Recruitment

DODA

dodaは、大企業を辞める方におすすめの転職エージェントです。

なぜなら、大手企業経験者を優秀と考えて積極的に求人紹介をしてくれるためです。

思わぬ良い求人を提案してもらえることも多々あります。

ぜひdodaを活用してください。



いい就職ドットコム

いい就職ドットコムは、第二新卒に強い転職エージェントです。

大企業に就職してみたはいいけれど、やっぱり他の企業が気になっているという方におすすめです。

担当者は非常に丁寧であり、良い転職をサポートしてくれます。

第二新卒で大手企業から転職したい方はぜひ、いい就職ドットコムを活用しましょう。



まとめ

今回は、大企業を辞めるのはもったいないのかについて解説しました。

大企業を辞めたい原因は以下の通りです。

・大企業を辞めたい理由1:【配属ガチャいきなり外した】やりたい仕事ができない
・大企業を辞めたい理由2:【上司がクソだった】社内の雰囲気が悪い
・大企業を辞めたい理由3:【徹底した上意下達】大企業で若手は駒
・大企業を辞めたい理由4:【非効率】無駄な会議や社内書類多すぎ
・大企業を辞めたい理由5:【あだ名は雑用係】スキルが身につかない

大企業を辞めるのがもったいないと言われる理由は以下の通りです。

・大企業を辞めると失うメリット1:ボーナス
・大企業を辞めると失うメリット2:昇給
・大企業を辞めると失うメリット3:社会的信用度の高さ
・大企業を辞めると失うメリット4:給料が高い
・大企業を辞めると失うメリット5:同僚が優秀
・大企業を辞めると失うメリット6:高額な退職金
・大企業を辞めると失うメリット7:仕事規模(予算)が大きい

大企業を辞める方は、メリットを見て冷静に判断しましょう。

どうしてもやりたい仕事があるケースでは、辞めることも重要です。

 

 

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